永き、遠き…


 あれは夢だったのではないか──今でも、時々、そう思うことがある。
 熱狂渦巻く人の波、妖しく赤く染まる巨大な城──喧騒の中で負わされた傷の痛みもとうに遠いもので、癒えた痕もやがては薄くなってしまえば、尚のこと。
 証となるべきはただ、記憶のみとなっていく。ただ、それさえも三十五年もの間、忘れられなかった幼き頃の記憶……赤き城と群衆の光景が余りに鮮烈に焼き付いており、ずっと夢だと思い続けてきたためか、いまなお、現実味を覚えられずにいるのかもしれない。
 また、自分にとっての現実も変わらぬ検査の日々も過ごしていくとなれば、どんなにキテレツな体験もどこかで遠のいていくのかもしれない。
 あの大阪での異様と言うべき一連の出来事に巻き込まれてから──そろそろ、一年という時が過ぎようとしていた。


☆          ★          ☆          ★          ☆


「副長。何か、お客さんですよ」
 部下の言葉に会計検査院第六局副長・松平元は眉を顰めた。来客の予定など入っていないはずだ。
 訝しげな表情を読みとったか、部下も肩を竦めた。そして、苦笑しつつ、
「予定外、でしょうね。何せ、セーラー服姿のお客さんですからね」
 苦笑されるのも無理はない。セーラー服ということは客人はうら若き女子中高生とほぼ、限定される。よもや、元祖な海兵さんということはあるまい。
 訪ねてきた相手が松平でなければ、「まさか、援助交際《エンコー》じゃないでしょうね。ヤバいっすよ」とか何とか、洒落にならない冗談を咬ましていたかもしれない。まぁ、仮に松平相手に玉砕覚悟で突撃したところで、無表情な鋭い視線で一撫でされるのがオチ★ になるに違いないが。
 ともかく、セーラー服と聞いた松平にも脳裏に浮かんだ相手が皆無だったわけではなかった。
 仕事もひと段落ついていたところなので、席を立った。一階のエントランスで待っているらしい。
「あ、そうだ、副長。お客さん、二人ですけどね。一人は何でか、男の子みたいですよ。セーラー服だけど」
 先にそれを言うべきだろうに。それで、客とやらは確定したが、目に見えた反応はやはり見せずにオフィスを出ていったので、部下たちは嘆息した。
「大分、和らいだ感じになってたけど」
「うーん。基本はそんなに変わってないのかねぇ」
「いやー。副長はあれで良いんじゃないの。全開で笑う副長なんて、ちょーっと怖くて、想像できないぜ」
 とか何とか、結構、言いたいことを言う部下たちだった。


 良いように言われている松平は一階に降りる。会計検査院は当然、霞ヶ関のビルにあるが、入っているのは検査院のオフィスだけではない。庁舎の一階のエントランスで、恐ろしく浮きまくっている少女たちが落ち着かない様子で立っていた。
 そちらに向かうと、相手も気付いた。姿勢を正して、頭を下げた。
「やはり、君たちだったか」
「お久し振りです、松平さん」
「どうも」
 あっさり済ませた少女──橋場茶子とは実際には殆ど、言葉を交わしたこともなかった。もう一人のセーラー服姿だが性別は少年の真田大輔とは、それなりに接点もあったが、こうして、わざわざ訪ねてくるほどでもない。だから、松平が別のことに思い至ったのも仕方がない。
「鳥居に会いに来たのかな」
 部下の鳥居忠子は二人のどちらとも、相応に関わりが深かった。今でも、大阪出張すれば、大輔の実家であるお好み焼き屋に立ち寄っているらしい。
「いえ。鳥居さんとは結構、会うてますから。何か、大輔が松平さんと話したいことがあるって」
 意外に思い、セーラー服姿の少年を見遣る。相変わらず、様になっているとは言い難いが、彼なりの思い故であろうから、余計な口を出す気は毛頭ない。
 ただ、行き交う人々は当然の如く、不思議そうな視線を向けてくる。ここでは目立って仕方がない。いや、どこにいても、目立つだろうが、ともかく、オフィス・ビルの一階では落ち着いて話せるとも思えない。
 とりあえず、二人を連れ出すことにした。



 大阪で出会った二人の少年少女──心は男ではなく女らしい真田大輔は彼の『大阪国』総理大臣・真田幸一の一人息子だった。今一人の橋場茶子は本人は知る由もないが、『大阪国』の王女だ。
 夢かもしれないなどと思いたがっていた存在と出来事の確たる証人がまさか、東京に現れるとは……。想像の範疇を越えている。

  近くの喫茶店に入り、アイスを注文する。既に近辺では有名になっているので、店員も特に驚いた様子もなく、中学生たちに「ご注文は?」と尋ねる。二人は無難にジュースを頼んでいた。
 店員が下がりながら、ただ、大輔には興味があるらしく、チラチラ目を向けていたものだ。
「……修学旅行で、国会議事堂の見学でもしてきたのかな」
 お冷やを口に含みながら、ボソリと呟く。確認のようなものだ。大阪の中学生が制服姿で東京にいるのなら、修学旅行や部活の大会くらいしかない。この二人が揃っているのなら、それも前者に絞られるというものだ。
「議事堂はどうだった」
「え、どうって──やっぱり、凄いですね。豪華絢爛なのに、重厚って感じで。あんな建物、そうそう、ないですよね」
 松平としては彼の『大阪国議事堂』を訪れたことのある大輔に向けた問いのつもりだった。多少、意地が悪いと思わないでもなかったが──大輔は体を縮めて、黙り込んでいる。
 大して話したことのない茶子の方が話を進めているのも妙なものだ。物怖じしない彼女の性格もあるだろうが、地元とは違う周囲の視線が大輔には痛いのかもしれない。尤も、それとても、彼の選んだ道故であり、彼が受け止めるべき痛みとやらでしかない。益々、松平が口を出す問題でなかった。
「午後は自由行動になるんで、大輔が会計検査院に行きたいって」
「それで、わざわざ、自由時間を削ってまで来たのか。時間が惜しいだろうに……」
 呆れたように呟いたところで、注文の品が運ばれてきた。子供たちの前にジュースが、そして、当たり前のようにイイ年すぎる男の前にアイスが置かれたことに、子供たちが当惑している。松平の嗜好までは鳥居も教えていなかったらしい。無論、構わず、スプーンを取る。
「で、私に話とは?」
 時間を惜しむのは松平も同じだ。
「ホラ、大輔──」
「う、うん。あの、松平さん…。その…、聞きたいことがあって」
 何となく、察せられたが、松平は視線だけで先を促した。尤も、まだ中学生の彼には通じたのか怪しいものだったが。
「えっと、そのぉ」
「あー、もー、焦れったい! 要するに、何で、大阪に来ないんですか? と聞きたいらしいですよ。大輔は」
「ちょ…っ、茶子! 何で、言うてしまうんや」
「言わな、来た意味ないやろが。松平さんかて、仕事の合間に時間作ってくれとるんやさかい、さっさと話、済まさな、あかんやろ」
「う、うん……」
 見事と言うしかないほどの、尻に敷かれっぷりだったが、一応、この二人は「女友達同士」のつもりらしいので、表現としては的確ではないかもしれない。
 ともかく、わざわざ、修学旅行の合間の貴重な自由時間を割いてまで尋ねに来たのだから、質問には答えてやるべきだった。
「何故というほどのこともないがな。鳥居から聞いていないかな。今は私は大阪方面の担当を外れている。それだけのことだが」
 何しろ、かなりの重傷を負わされたのだ。会計検査院の言い分にしてみれば、松平は仕事をしただけなのに、騒ぎの中で銃撃されるなんぞは尋常な事態ではない。
 院長や局長が怒って、大阪出入り禁止にするのも致し方がないことだ。
「でも、プライベートでも来てませんよね。父ちゃん…、じゃなくて、父が言うてました」
 松平は僅かに眉を顰めた。大輔の父、真田幸一が自分のことを気にかけているというのは、それこそ、鳥居から聞いていた。
 気にしながらも、こちらの動向をそれとなく探っているのかもしれない。だが、それ以上は踏み込んだことはしてこない。
 鳥居のお節介で、番号を変えた携帯の新しい番号も真田に伝わっているはずだ。さすがに、また変えるわけにもいかないので、そのままだが、いつかは掛かってくるだろうか、と思っていたのだ。しかし、この一年、結局、彼が連絡してくることはなかった。
 こうして、彼の息子(心は娘らしいが)が現れ、彼の代わりとしてなのか、問われるとは正に予想外だ。


☆          ★          ☆          ★          ☆


 問いに対する答えとは全く別のことを考えていたが、無言だったのをどう受け取ったのか、大輔が言葉も躓くように、
「あの…、もしかして、あの時、僕が言うたことのせいやないかなって……」
「あの時?」
 とっさに「どの時」だったか、思い至らなかった松平だが、大輔は怖ず怖ずと言いにくそうに続けた。
「だから! 僕が、帰れって言うたから……。二度と戻ってくんなって──」
 あぁ、そういうことか──松平にすれば、その程度のものだったが、大輔はヒドく深刻そうに、堪えるように吐き出した。

 大阪国国民が怒りの雄叫びを上げる中、叫んだセーラー服姿の少年。状況との余りのカイリすら、気に留めるような状況ではなかった。
 大輔の叫びに同調し、出ていけコールを松平にぶつける大阪国国民……。
 大阪と距離を置き続けてきた松平が今更、揺らぐことはなかった。
 こんなものだという認識の方が強かったのだ。高校卒業まで過ごした故郷には違いないのに、どうしてか、懐かしさを覚えることも余りなかった。多分に、父の記憶との結び付きが強すぎるためだろうか。
 大阪を離れてからというもの、仕事以外で訪れたことは数えるほどしかない。
 元々、疎遠だったものを大阪の方からも、完全に切られたとしても、それはそれで受け入れられしてまったと思うのだ。
 会計検査院の仕事に対しても、確固たる信念を持っていればこそ──……。

 唯一つ、悔いを伴いながら、思い起こされたのは父からの最後の電話……。その意味を知った瞬間だけは冷静さを完全には保てなかった。
 凡そ、家族に対しての責任というものを果たそうともしない父親だった。それでも、『大阪国国民』としての義務と責任だけは果たそうと努めたのかと思うと、複雑な思いを抱かされる。
 だとしても、全くの無為のままに生涯を終えたわけではないのなら──父の亡骸と対面した時の虚しさも幾らかは昇華されるような気がした。
 ただし、そのための後悔の念も皆無ではなかったが。せめて、会いに来るくらいはすれば良かったのだと……確かに悔いたのだ。
 松平が『大阪国』の存在を容認し、追及を諦めたのは──一つには、その後悔を自覚したためもあった。

「あの……」
 怖ず怖ずとした呼びかけに顔を上げる。少しばかり、思考に埋没していたようだ。
 向かいに座るセーラー服姿の少年は体を縮めるようにして、こちらを窺っている。前に置かれたジュースは大して減っておらず、グラスは汗をかいている。隣の少女は我関せずといった態で、ズズッとジュースを啜っていたが。
 見れば、自分が注文したアイスも少しだけ溶けていた。勿体ないことだと、スプーンで掬い取り、口に運ぶ。
「──君は思い過ごしをしているようだ。私が大阪に行かないのはその必要がないだけだ。あの時のことは関係がない」
「で、でも」
「勿論、君の言葉に影響されたわけでもない。以前から、仕事以外で行くことは殆どなかった。それだけのことで、別に変わることでもない」
 いっそ、冷たいほどの素っ気なさで告げると、大輔は怯んだらしく、うっと詰まった。


 全く関係ない、気にもしていない──自分が気に病んでいたとしても、相手は決して、そうではないと言い切られるのは堪えもするだろう。
 まだ未熟な子供に対して、少し……いや、かなり大人げない真似をしているという自覚もあった。
 だが、オブラートに包んだような婉曲な表現ができるほどに、子供の相手に慣れているとはいえない松平だった。
 まるで、検査先の人間に対するのと同様の鋭さとあっては、さすがに大輔が気の毒というものだ。

 少年は黙り込んでしまったが──しかし、それまでは無頓着なまでだった隣の少女が口を開いた。
「要するに、松平さんは大阪が嫌いや、てことですよね」
「ちゃ、茶子?」
 仰天した大輔が袖を引っ張るが、意に介さず、“王女”は真っ直ぐに松平を見据えた。
「嫌いやから、来たくないってことやないすか? そんなら、大輔がどうのこうの言うても関係ないのは当たり前や」
 あっさり言うのを、松平はどこか、人事のように聞いていた。
 年端も行かない少女に看破されるほどに、あからさまに彼の地を嫌っていただろうか。疎ましく思っていたのは間違いないが…、それは余りにも父親の思い出と直結していたためもあろうか。
「全然、気にする必要ないで」
「そんなぁ…」
「その通りだ。全く、その必要はない。君たちにとっては不愉快なことだろうがな。……修学旅行の貴重な自由時間を削ってまで、来るほどのこともなかったわけだ。早く戻るといい」
 残りのアイスを平らげると、立ち上がった。
「あの──」
「元々、私たちの道が交錯したのはちょっとした偶然だった。だが、この先また同じ偶然が起こるとも思えない。何れ、思い出すこともなくなるだろう」
 淡々と言えば、どう応じるべきかと困惑しているような顔が並ぶ。
 それ以上の反応は待たず、伝票を取り、レジへと向かった。
「待ってください。私らの分は自分で払いますから」
 自分たちの街を嫌う人間に奢られる謂われはないとでも思っているのか、“王女”が慌てて、腰を上げたが、松平は構わなかった。
「こういう時は大人にタカればいい。時間と同じく、貴重な小遣いを無駄に減らすこともないだろう」
 さっさと支払いを済ませると、まだ席にいる二人にもう一度、歩み寄り、
「気を付けて、帰りなさい。それから……」
 松平は一度、言葉を切った。言うべきか少しばかり迷ったが、結局、
「お父さんに…、真田さんに宜しく」
 身を堅くしていたセーラー服姿の少年は驚いたような顔で見上げてきた。
 立ったままだった少女も、軽く目を見張ったようだが、何も言わなかった。
 そんな二人を残し、松平は店を出た。ありがとうございました、という店員の声と、昔ながらにカランカランと鳴るドアに送られて……。



「あ、副長。お帰りなさい」
「あぁ…。戻っていたのか」
 声をかけてきたのは直属の部下の一人、鳥居だ。第六局のメンバーの中では、最も松平と組むことが多い調査官だ。
「大輔君と茶子ちゃんが来てたんですよね」
 セーラー服姿の大阪弁の少年少女、とくれば、鳥居がピンと来ないわけがない。もしかしたら、修学旅行の話も聞いているのかもしれなかった。
「近くの喫茶店で少し話をした。まだ、いるかもしれないぞ。会いに行ってきたら、どうだ」
 だが、意外にも鳥居は「いいんです」と答えたのだ。
「大阪に行けば、また会えるでしょうし。折角、東京に来たのに、私なんかと会ってたら、時間が勿体ないじゃないですか」
 思いの外、気が回るようだと、松平は万事、マイペース寄りの部下を見返した。
「でも、二人とも、何で、副長に会いに来たんですか? 何の話をしたんです」
「…………」
 興味津々な部下の様子に溜息をつきたくなる。いや、多分、内心でははっきりと嘆息していた。
「大した話じゃない。それより、検査の報告をしてくれ」
 仕事の鬼、“鬼の松平”の顔になって促すと、“ミラクル”と称される部下は背筋を伸ばし、報告を始めた。



 「大した話ではない」──そうは言っても、子供たちとの短い会話は当分、忘れられそうにはないものだった。
 真田大輔の心配は本当に、思い過ごしに過ぎない代物だったろうか。
 自ら距離を置き、疎遠だった故郷から叩きつけられた絶縁状のような、あの群衆の叫びは自分の心に何の影響も与えなかったのだろうか。
 橋場茶子の指摘は本当に、的を射たものだったのだろうか。
 疎み続けた挙げ句に、故郷を否定したいほどに嫌っているのだろうか。
 言葉を弄したところで、幼い子供のような感情からの拒絶に過ぎないのか、と。

 あの事件から一年。大阪の地に眠る『真実』や父が伝え損ねた『秘密』を知っても、大阪という大きな存在に対し、自分が如何なる思いで対するべきか、実は未だに決めかねているのだと、改めて気付かされた思いだ。
 尤も、何十年も胸の内では燻り続けていたものなのだから、一年やそこらで、解ける戒めでもないはずだった。

 何れ思い出しもしなくなる──多くのことは、そうだろう。だが、故郷の地に関わることは、松平にとっては実はそれほど、簡単でもなければ、軽い問題でもないのだ。
 三十五年間…、あの夜の光景を、紅に輝く城と群衆の影を、決して、忘れられなかったのと同様に──答えを求め続けるに違いなかった。

「副長。ちょっと、いいですか」
 部下の呼びかけに顔を上げる。今は仕事の時間だ。長い宿題には時間をかけ、取り組むしかないのだと、気持ちを切り替える。
 ただ、その狭間で、少しだけ思った。

 ──あの二人は、ちゃんと帰っただろうか……

 西の『彼の国』の“王女”がお供一人だけを伴い、東の都を闊歩しているのは中々、絵になっているような気がした。

《了》



 『プリンセストヨトミ』公開一周年記念作です。つーても、間に合わなくて、一年と二十日後のUPになりましたが;;;
 ともかく、あっという間の一年でした。その一周年を待たずに、TVでの初放送もありーの、少し前にはラジオドラマの再放送もありーのと、まだまだ輝にとっては旬な映画です。
 何せ、その一年の間に副長こと堤真一兄貴の出演作を何本か見ましたが、全て、副長を思い浮かべながら見ていたという、考えようによっては楽しみ方を間違っているような気がしないでもないなーと……。
 『宇宙兄弟』では旭ことの岡田将生君も出演してましたが、同じ画面での登場はありませんでした。岡田君もキャラが違いすぎてましたが、一瞬、JAXAに副長たちが検査に行くというシチュを考えて、「あ、宇宙兄弟は2025年が舞台だった」と我に返ったりも^^ 因みに予告で『ひみつのアッコちゃん』が実写化されるのに仰天したら、主演がミラクルな鳥居さんと旭君だというので、またまたビックリ仰天したりもしてました。
 余計な話が長い──ともかくの記念作の内容は、一年後の副長を想像……。それも「果たして、また大阪に行くことがあるのか」という以前からの疑問を自分なりに考えてみました。
 原作の副長は五歳で大阪を離れているので、それほど思い入れもないし、疎んでいるわけでもない。
 ところが、映画版は堤兄貴も語っていましたが、かなり大阪を疎んでいる。父親の設定の違いがここでは大分、影響しています。
 その辺と大輔君たちを絡めてみましたが、結局「一年やそこらで答が出るわけない」という纏め方しかできませんでした。
 大輔君については前にも書きましたが、原作では群衆の鎮め役だったのに、映画では煽っちゃったのが一番、気に入らない変更点で──あのシーンになる度、そりゃマズいだろう、と突っ込んでます。もっと反省してくれ★
 でも、ラストシーンからも一応は悔やんでいるかなと今回、絡んでもらいました。あんまり相手にしてもらえなくて、逆にちょい傷ついたかもしれません。大阪に帰ったら、幸一さんに話すかなぁ。それによっては幸一さんもまた、何らかの行動を起こすかも?

2012.06.20.

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