招 雷

  “黄金の地”の地下深くに秘されたスピリットベース――かつて、足を踏み入れたのはこの世界に於いては四百年を喃々とする時の流れを経た過去だというが、空蝉丸にはその実感が薄かった。
 怨敵に取り込まれていた時間は長いようでいて、短くも感じられる。ただ、主君や仲間たちとともに駆け抜けた戦いの日々だけは昨日のことのように思い起こせるものだ。
 余りにも鮮烈にして、凄惨な光景は不意に蘇り、時に空蝉丸を苛んだ。

 白雲が流れる青い空はあの頃と変わらない……いや、大きく変わったともいえる。時折、鳥ではない、人の手による飛翔体が飛び去っていくのが見えるのだ。
「……いつの間にやら、空は鳥やお主だけのものではなくなってしまったようでござるな。プテラゴードン」
 我知らず、呟きが零れた。
 日が落ちれば、青空は闇色に染まり、星々が輝く――はずだが、夜空は奇妙に白んでいた。銀砂を撒いたようだった懐かしい星空とは似ても似つかぬ。空蝉丸の目を以てしても、嘗てほどには煌めきを見出すことも叶わなかった。
 その代わり、空の下が異様に眩しいのだ。大地を覆い尽くすように大小の無数の建物が犇めいており、それらが夜の闇すら打ち払うかの如く、光を発しているのだ。
 そして、信じがたいほどに多くの人々が夜にも関わらず、外を動き回り、馬よりも速く走る鉄の塊が光の筋の残滓を引きながら、行き交ってもいる。
 それこそ、空蝉丸にとっては何より、信じられない光景だ。嘗て、夜は獣たちのものだった。人は夜を、闇を恐れ、また畏れていたはずだ。
 日が落ちれば、塒《ネグラ》に引きこもり、夜が明けるのを待つ。大体、何かをして過ごせるほどの灯明《あかり》など、採れなかった。
 ここに至り、空蝉丸はやっと実感するのだ。確かに世は移ろうたのだと。己が闇に囚われた後、どうにか、トリンがデーボス軍を鎮めたのだろう。
 そして、人の世の争いも、程度はあれ、治められたのかもしれない。そうでなければ、こんなにも多くの人々が生きていくことなどできまい。
 だが、岩泉の家はどうなったのだろうか。御館様亡き後、デーボス軍との戦いで、相当の打撃を受けたところまでは覚えている。だが、その後は?
 生き残りはいたのか。家は存続したのか?
 情けないことに、確かめるのが怖かった。勿論、四百年の壁により、確かめようがないことになっている可能性も高い。
 空蝉丸が二つの戦いに明け暮れたあの時代の、更に四百年前の、とある一つの家の行く末が果たして、伝えられていただろうか。
 結局、思考はそこで止まり、進むことは叶わない。


 三更を過ぎた頃、地上の煌めきは変わらぬものの、人の数は次第に引けてきたようだと見た空蝉丸は地上に降り立った。
 それでも、無人とはいわないが、影を伝い、獣電池を頼りに、スピリットの気配を辿る。
 スピリットベースへの通路を開く出入口を探していた。獣電池の充電《チャージ》ができるのはスピリットベースだけだ。さすがに、深夜ならば、獣電戦隊の竜の者たちもいないだろう。
 空蝉丸の記憶にあるもので、変わらないのはスピリットベースだけかもしれない。……いや、やはり何の変化もないわけではないに違いない。
 何しろ、獣電戦隊の基地となっているのだ。獣電竜に打ち勝った“強き竜の者”がここまで、揃ったことは未だ嘗てなかったはずだ。
 空蝉丸の時代以前にも、何人か、獣電竜の相棒となった者はいたそうだが、何れも空蝉丸同様、孤独な戦いを強いられたと聞く。
 よもや、この時代では同時期に五人もの“強き竜の者”が現れるとは――このことが意味するところは果たして……。

 スピリットの気配が強くなったようだ。入口が近いはずだ。だが、明らかになる前に、別の気配が間近に湧いた。
 しかし、反射的にすら身構えることはなかった。永き時を経て尚、慣れ親しんだ気配だったからだ。細い路地の奥の暗がりを見据える。気配が姿形を伴ったのは……、
「……トリンか」
「空蝉丸。やっと現れたか」
 如何にも待っていたぞ、と言いたげだが、それも当然か。チャージのために、必ずスピリットベースに来ることも、日が東から昇り、西へと沈むほどに明らかなことだ。


☆        ★        ☆        ★        ☆


 ともかく、第一の目的を果たさねばならない。特に言葉を交わすこともなく、トリンとともにスピリットベースに入ると、やはり誰もいなかった。
 その造りは記憶と大差はなかったが、雰囲気は随分、異なるように感じられた。もっとも、変わっていようとも、チャージのためにだけ来るのならば、気にすることもないだろうが。
 そして、チャージ・ボックスの六番の位置に、消費した手持ちの獣電池を置こうとして――手を止めた。
 一本だけ、既にプテラゴードンの獣電池が置かれており、チャージも満タン状態になっていたのだ。
「これは……」
「私が持っていたものだ。あの瞬間《とき》…、君が闇の彼方に消えた後に一つだけ残されていた」
 あの瞬間とは、つまり、空蝉丸が“怒りの戦騎”ドゴルトを追って、“百面神官”カオスが開いた異空間に誘い込まれ──その怒りを糧とした“怒りの戦騎”に取り込まれた瞬間に他ならない。
 “強き竜の者”としては屈辱的なことだ。空蝉丸は手を引っ込め、拳を握りしめた。
「見ての通り、チャージは完了している。やっと、君に返せるな」
 感慨深そうな響きを伴う静かな言葉も耳に痛かった。

 確かに、これはプテラゴードンの獣電池――空蝉丸が持つ獣電池と同じものだ。だが、四百年以上の永き刻、トリンの元にあり続けた。
 闇に堕ちた己のかわりに……本来なら、己がトリンを助け、最後まで一緒《とも》に戦わねばならなかったというのに!!
 唯一人の“強き竜の者”であるが故に、その周囲にある同輩たちはデーボス軍の標的となった。
 だが、そのような戦法は人と人との戦に於いても、決して、採られぬものではない。敵の弱点を突くのは当然といえば、当然なのだ。
 なのに、己は激情に駆られた。唯々、怒りを募らせるばかりで、敵の術中に落ちた。感情を奪われ、意思を奪われ、体を奪われ、己が技まで奪われたのは自身の甘さ、覚悟の無さ、そして、弱さ故以外の何物でもないのだ。
 そんな己が、この獣電池を手にすることなど、どうして、許されるのだろうか。

 使うことのできない、スピリットも失われたプテラゴードンの獣電池を手に、だが、トリンは独り、その後もデーボス軍と対峙し続けたはずだ。
 “強き竜の者”がいなければ、獣電竜も最大限の力を引き出すことはできない。その助けを借りられぬままでも、辛うじて、封じることが叶ったのだろう。
 それからも、封印を見守りながら、次なる“強き竜の者”たちの誕生を待っていた。
 傷ついたプテラゴードンも眠らせ、ガブティラに守りを託した。いつか、己の、キョウリュウゴールドのスピリットだけでも蘇り、獣電池とプテラゴードンが目覚める日を待ち望んでくれたのだろう。
 一体、トリンはどれほど、沈黙するだけの獣電池を眺めたのだろう。
 一億年以上もの気が遠くなるような時を存在するトリンにとっては、人には永すぎる四百年余りですら、瞬くような刹那でしかないはずだ。
 それでも、その刹那に短命な人という種は多くの代を重ねる――トリンはそれも見守ってきたに違いない。降り積もる命をその目に焼き付けてきたはずだ。
 となれば、決して、短すぎる刻ともいえないのではないか。その間も、トリンは孤独《ひとり》だったのだ。
 スピリットたちが集う、このスピリットベースで、心を慰め、或いは奮い立たせながら、たった独り――……。
「本当に、君が戻ってきてくれて嬉しい。再び、ともに戦えることに、喜びを感じている」
 そんなトリンに背を向けたまま、唇を噛みしめる。ともかくも、己が復活をひたすらに喜んでいてくれている。それは理解《わか》っている。痛いほどに感じている。だが、愚かな己が、その温かさに浸ることは許されない。
 そんな空蝉丸のキョウリュウジャーたちを突き放すような態度をトリンは一方では訝しんでいる。それも当然か。ともに戦った古き友……。彼は空蝉丸の質を知っている。無論のこと、戸惑いも大きかろう。
 なればこそ、長居は無用だ。さすがにトリンが相手では、即行でボロが出かねない。


 空蝉丸は万一のために一本だけを残し、四本を所定の場所に置いた。収まるべき場に収まった獣電池は仄かに輝き、雷の竜のスピリットに充たされていく。
 そして、トリンを見ずにスピリットを出るつもりで、転送台に向かうが、意を察したトリンが見逃すはずもなかった。
「待て! 空蝉丸。どこに行くつもりだ」
 ガッシリと腕を捕まれる。腕も立つ賢神の力は人並み外れている。人ではないのだから、当然かもしれないが、侮れば、痛い目を見る相手なのだ。
 やはり、簡単には行かせてもらえないか。それもまた自明ではあったが、ここで流されるわけにもいかない。
 そう…、決めたのだから。


☆        ★        ☆        ★        ☆


「空蝉丸。何故、ダイゴたちに、あのようなことを言ったのだ。君らしくもない」
 らしくない、か。確かにそうなのかもしれない。だが、四百年という時の流れは、時を止められていた己にも、確実に降りかかっている。
「まるで、人が違ってしまったかのようだ」
「……そうかもしれぬ」
「何だと?」
「今のこの世で、この空蝉丸を知るのはお主のみ。そのお主には、左様見えるのであれば、そうなのであろう」
「空蝉丸…?」
 恐らく、今の己は酷く昏い瞳をしているのだろうと思う。なればこそ、真向かうことも叶わない。
「四百年か…。そんなにも永いこと、あの“戦騎”と共に在ったのだ。意識がなかろうが、あやつの支配を受けていたことに相違ない。……人が違うのも当然」
 自嘲めいた言葉が出た瞬間、
「莫迦なことを言うな」
 静かな、だが、強い怒りを伴った叱責に、全身が打たれたように震えた。遠い記憶にも覚えがないような旧友の声だ。
「ドゴルトなどと、君が同じはずがない」
 腕を掴む手に更なる力が込められ、さすがに痛みに顔を歪めるが、声は出さなかった。
「奴の支配下にあったはずの君は、私を知らないと言った。それは君が君でなかった何よりの証だ。そして、その支配を撥ね退け、プテラゴードンと共に戦う君は嘗てと同じく…、いや、それ以上にブレイブに輝いて見えた」
 トリンが正面に立った。鳥の如き面《おもて》からは、その表情は読みづらいが、声音からだけでも思いというものは伝わってくる。
「だから、二度と今のようなことは言うな」
 それでも、いや、だからこそ、空蝉丸には何も答えることができなかった。

 何も応じぬ空蝉丸に、トリンが微かに嘆息したようだ。これで、諦めるような相手ではないことも解ってはいるが、とりあえず、深く追及する気はなさそうだった。何故なら、
「ところで、空蝉丸。食事はどうしているのだ」
 それこそ、答えようがない。この世に舞い戻って? 一両日だが、復活した時の武者姿のままだ。刀まで背負っていては、そこらをウロウロするわけにもいかない。
 現在の世の理を知らずとも、行き交う人々を見れば、一目瞭然。この己が姿がそぐわないことくらいは理解できる。無論、この時代の貨幣も持ってはいない。
 糧食を手に入れる手立てなど、あるはずがない。
「獣電池をチャージする前に、君自身のエネルギー補充が必要だな」
「えねる、ぎぃ?」
 耳慣れぬ言葉に、つい問い返してしまった。トリンが然も可笑しそうに声を揺らめかせる。
「とにかく、食事が先だ。今、用意する。少し待ってくれ」
「いや、それは……」
「腹が減っては戦はできんだろうが」
 笑いながら、奥へと引っ込んでいく。
 トリンの言い様は全く、その通りなので、それ以上、拒めなかった。生身で蘇った瞬間から、空腹も次第に覚えるようになるのは致し方なきこと。さすがに気付かぬ振りもできなかったのだ。
 『えねるぎぃ』とは『食餌』や『飯』のことだろうか、などと、かなり、どうでもいいことを漠然と考えつつも、チャージを終えるまで留まっていても、この時間ならば、誰も現れぬだろうと、意を決した。
 中央の卓の周囲には腰掛けられる座がある。四百年前にも存在はしていたが、空蝉丸には馴染みの薄い座り方なので、どうも落ち着かず、胡座や正座になるのが常だったと思い出す。
 奥から、トリンが器用にも盆を手に戻ってきた。あちらには廚《くりや》があったはず――今も変わらないと見える。もっとも、造りは今風とやらになっているかもしれないが。
 それはともかくとして、随分と早い。
「ダイゴがよく、ここでも食事をするのでな。これも温め直しただけだが」
 空蝉丸の前に、盆を置く。
「……膳は殆ど変わらんな。箸も、碗も」
「ん? そうだな。最早、変わりようがないというところだろう」
 確かに箸なぞ、一説では唐渡りの品。それこそ、千年以上前のことのはずだ。
「それより、早く食べるといい」
 これまた器用に、茶まで淹れてくれているのに、軽く手を合わせる。
「……有り難く、頂戴する」
 碗に盛られているのは真っ白な白飯だ。果たして、食したことなどあっただろうか、などと遠い昔を揺蕩《たゆた》いながら、箸をつけた。


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 陽が昇る頃には全ての獣電池のチャージが完了した。懐に入れ、今度こそ、転送台に向かおうとする空蝉丸に、トリンが包みを差し出した。
「握り飯だ。後で食べてくれ」
「…………忝ない」
 その手で、どうやって、握ったのだろう? 些か疑問ではあったが、ツッコミなぞ入れようものなら、後の祭り状態になるのは目に見えている。
 何にせよ、トリンが己などのために、心を砕いてくれるのが本心では嬉しくもあり、酷く申し訳ないと胸も痛む。
 だが、それでも――もう決めたのだ。
「空蝉丸。君には君の思いも考えもあるとは解る。解るが、我々の気持ちも察してほしい」
 皆まで言わずとも、解ってはいる。察するまでもないほどに……。

 空蝉丸は俯き加減に背を向けたまま、ガブリチェンジャーを転送台に向けた。
「うつせ――……」
 トリンの呼びかけが風に浚われた。
 瞬時に外界へと放り出される。これまで、気にする余裕もなかったが、スピリットベースから出てきたためか、どうも息苦しく感じられた。
 清浄なるスピリットに充たされた空間だけでなく、記憶にある遠き故郷《ふるさと》とも何かが違う。取り巻く気配も随分と澱んでいるような気も……。
「四百年か……」
 望むと望まざると、本当に、何と遠き処にまで……。
 懐から、スピリットに充ち満ちた獣電池を取り出す。五本のプテラゴードンの獣電池。
 あの一本は、やはり手に取ることができなかった。あのまま…、チャージ・ボックスに置いてきてしまった。
 ポツンと残る獣電池に気付き、今頃、トリンはどんな思いでいるだろうか。

 瞑目し、大きく強く、息を吐き出す。
 悔やんだところで始まらない。
 遠くまで、遙か遠くまで、連れてこられたのかもしれないが、それでも、まだ己には役目がある。果たしうる、成すべき務めがある。

『デーボス軍と戦い、これを滅する』

 それ以外、この時代の人間ではない己が、存在を許される理由など、ないではないか。
 獣電池を懐に戻し、空蝉丸は足を踏み出す。
 行き着く先など、考える必要はない。何れは涅槃で待つ主君や同輩の元へと、向かうのみ。
 ……いや、悟りなどに程遠い己などが辿り着けるはずもないだろうか。

 何故か、酷く可笑しく、笑いが込み上げた。
 どうあっても、己は孤独《ひとり》なのだと――……。

 否応なく、思い知らされる冷えた心を抱え、路地の暗がりへと消えていった。



  後日…、再びデーボス軍との戦いがあったが、後から現れたキョウリュウゴールドはやはり、彼らキョウリュウジャーを仲間とは思っていないのか、連携など全く考える様子もなく、その剣技をもって、粗方、撃退してしまった。
 そして、碌に言葉もかわさず、去っていった。
 さすがに、ここまで無視されると、面白くない。
 スピリットベースに戻った一同はガブリボルバーを置き、重い溜息をつく。
「せっかく、頼もしい味方ができたと思ったのに」
「感じ悪いッたらねェな、アイツ」
「う〜、ムシャクシャするね、武者だけに★」
「………」
 四人が夫々に、戦国時代から現れた六人目のキョウリュウジャー、となるはずだった男への不満を言葉や態度で、露にするが、
「落ち着けよ、皆。ココで怒ってても仕方ねぇ。アイツを探して、ホントの気持ちを確かめようぜ」
 ダイゴだけが冷静に、中々、建設的な意見《こと》を言った。
 何れにしても、放っておくこともできない。あの空蝉丸が六番目の獣電竜・プテラゴードンの相棒たる“強き竜の者”であることは間違いないのだから……。
 五人はガブリボルバーを掴むと、走り出した。

 そんな彼らを見送り、一人残るトリンもまた、苦悩する。
「本当に、どうしたのだ、空蝉丸。あんな性格の男ではなかったはずだが……」
 ここで言葉を交わした空蝉丸は穏やかではあったが、確かにトリンの知る嘗ての旧友とはどこか違っていた。
「今こそ、君の協力が必要なのだ」
 この真なる思いは、如何にすれば、届くのだろうか。



  何と、シリーズを始めてしまいました。最近のウッチーが余りに弾けすぎなので、初登場時の凛々しい戦国武者・空蝉丸の姿をDVDにて眺めつつ、書きましたが――マジに別人かもしれんね^^;;; 救い?は変身時や戦闘時は今でも、ちゃんとブレイブしてるってトコですかね☆
 クールウッチーの時代で、目標はメンバー一人ずつと――ま、野望ですけどね。
 因みにシリーズ名は『雷騰雲奔(らいとううんぽん)』で、意味は『現れたかと思うと、すぐに去ってしまうたとえ。また、わずかな間もとどまることなく、かなたへ過ぎ去っていくたとえ。雷が鳴り響き、雲が急速に流れる意から。▽「雷騰」は雷がわき起こること。「雲奔」は雲が流れ去ること。「奔」は走る意』(goo辞書参照)
 このまま放っておくと、独りで戦うだけ戦って、去ってしまうような──クールウッチーのイメージからです。

 今回はダイゴとの話をと思って書き始めたはずが、やっぱり、唯一、昔の空蝉丸を知るトリンが一番手かなぁ、とスピリットベースに入る辺りで、思い直し、軌道変更しました。
 時系列としては10話と11話の間。後日談は11話のアバンでDVD収録のカット場面です。一見、10話の直後っぽいけど、10話のラストは夕日だし、11話のカット場面後に外に出ると、かなり明るい上に羽目外しキャンデリラのライブがあったりと──同じ日ではない様子。
 なので、この間は数日で、ゴールドとキョウリュウジャーの接触は一度ならず、あったかな、と。で、無視されまくりとか、またまたキツイことでも言われていたんじゃないかと。
 だもんで、11話のトリンのセリフも……ここが一番の悩みどころでしたね。「どうしたのだ」なんて、自問するとなると、空蝉丸と一度も話していない感じもあるんだけど、「本当にどうしてしまったのか」というニュアンスかなー、と都合よく解釈しやした★

2013.11.12.
(Pixiv投稿:2013.10.24.)

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