空 雷


 非日常が日常となることもある。
 元々、人々が営む日常などからは外れた地域に足を踏み入れることの多かったイアンは、世界を脅かす異形の敵にも、その脅威から世界を守ろうとするの異形の存在たる賢神と巨大な鋼鉄の竜にも案外、早く慣れてしまった。
 無論、“強き竜の者”とやらに選ばれた頃はただただ、復讐心に駆られていただけだったためかもしれないが。
 余りにも強すぎた復讐心からは一先ず、解放され、かつて“黄金の地”だったというこの国が祖国ではないこともあり、戦い以外では、かなり自由気ままに過ごしている。
 当初は素性も明かさず、距離を置いていた“戦隊”の連中とも――“仲間”となってからは急速に打ち解けていく自分に驚いたものだ。
 親友を亡くしてから、保ち続けていた他人との距離は知らず知らずの内に、温もりに飢えていたのかと、自身を分析してみたりもする。
 それに従い、スピリットベースにいる時間も長くなっていた。即ち、仲間と共に過ごす時間が増えていることを示してもいる。
 この日もスピリットベースに入ると、ダイゴとアミィ以外が思い思いに過ごしている。
 ソウジは宿題でもしているのか、ノートを広げている。苦笑を聞きつけたか、ソウジが目を上げた。
「何だよ」
「いや、大変だな、と思ってな。学校生活とキョウリュウジャーの活動を両立させるってのはさ。アミィちゃんもだけど、これまでの日常と、日常化した非日常を抱えると、切り替えに苦労するんじゃないか?」
 学生なのだから、当然、戦隊の中でも若い二人かということにもなる。上手くバランスを取るのは難しいだろう。
 ソウジも苦笑し、肩を竦めた。
「慣れるものだよ。でも、授業中なんかにデーボスに暴れられると、さすがに困るな」
「それ、アミィも同じことを言ってたよ。午後の友達付き合いも、しばらくは遠慮することにしたってさ。ソウジ君は大丈夫なの? 剣道部の方」
 心配顔のノブハルに、ソウジは頷く。
「休部するつもりはないけど、抜けるのも多くなりそうだよ。その分、朝練を真面目にやるから」
「そっか。いやぁ、青春だねぇ。懐かしいなぁ。僕もねぇ、ソウジ君くらいの頃は夢に溢れててねぇ。ホラ、あの中里と――」
「そーゆーノッさんも折り合いつけるのは難しいんじゃないか。家族を養っていく生業があるとさ」
 昔話に付き合うと、長くなりそうなので、イアンは巧妙に話を逸らす。
「そーなんだよねー。それに優子がさぁ。あんまし僕たち《キョウリュウジャー》に良い感情を持ってなんだよ。危ない奴らだって……」
「やる瀬ないな、そりゃ」
「でも、大丈ブイッ☆ 何たって、理香の応援があるからね」
 可愛がっている姪が本来、隠されるべき役目を知っていて、応援してくれるというのはノブハルにとっては最大の力になっているに違いない。
 その家族の存在が足枷になるかと、素顔は見せ合わないと言い出したのはノブハル自身だったが――随分と変わったものだと思う。
 いや、変えられたというべきか。

 同じようなことをノブハルも考えたらしい。
「こんな風になれたのも、やっぱりキングのお陰かなぁ」
「極め付きのバカだからな。あいつは」
「でもさ、デーボ・ヤキゴンテのせいで、イアンがすり替えられた時のあの超プラス思考? 本気で驚いたもんね」
「確かに。全然、覚えがないけど、イアンを怒らせたんだとかって、凄い発想だよ」
「誰にも真似できないのは間違いねぇな。あん時は皆、案外、下らないことで怒ってたもんな」
「あの、下らなくはないから」
 ちょっとだけ、ノブハルの目が怖かった。
 しかし、我らがキングこと、ダイゴの底抜けの明るさと前向きさには感嘆すらするのも確かだ。
「……キングだったら、あの空蝉丸のことも変えられるかもしれないよね」
 ポツリとノブハルが漏らした名に、イアンだけでなく、ソウジまでが顔を顰めた。
 正直、感じが良いとは絶対に言えない――六人目のキョウリュウジャー・キョウリュウゴールド。だが、実のところ、デーボス軍と戦う戦士としては遙かに先輩だった。
 戦国時代から時を越えたも同然の空蝉丸。戦歴だけでなく、その実力も抜きん出たものであることは認めざるを得ない。認めざるは得ないが――その態度はどうにも受け入れ難い。
 幾らダイゴでも、あの頑なさを崩せるかは疑問だった。
 その時、トリンが飛び込んできた。その白く伸びた一房が二本、揺らめいている。
「デーボスかっ」
 三人はガブリボルバーを掴み、転送台に飛び乗った。


☆        ★        ☆        ★        ☆


 異形の怪物どもは町中で暴れ回っていたが、ダイゴとアミィにも連絡を入れ、撃退した。だが、
「あいつ、どうやって、デーボスの出現を嗅ぎ付けてんだろうな」
「空蝉丸のこと? 確かに、直ぐ飛んでくるよね。文字通り」
「ガブリチェンジャーだっけ? あれにトリンみたいに、デーボスを感知できたりするのかな」
「いや、ガブリチェンジャーにはそんな能力はない。変身具であり、武器にもなるが」
 それはダイゴたちが使うガブリボルバーも同じだ。
「じゃあ、どうやって……」
「さてな」
 トリンは黙ったままの一人を一瞥したが、瞳がない上に、表情にも乏しいため、誰も――見られているアミィさえもが気付かなかった。
 今日の戦闘でも、彼らが到着してから、そう時を置かずにして、戦闘の場に飛び込んできたキョウリュウゴールド・空蝉丸。デーボモンスターがいなかったとはいえ、毎度、ゾーリ魔の悉くを雷撃で、討ち払ってしまうのだ。

 すると、ダイゴが奥から、お櫃を持ち込んできた。腕捲りをして、手に盛り始める。
「オニギリ?」
「どした。腹でも、減ったのか」
「まぁ、な。俺じゃないけど」
 顔を見合わせ、首を傾げる一同。
 その答えは程なく、明かされることになる。

 転送台が反応する。先ほど、帰ったアミィかソウジが忘れ物でもして、戻ってきたのだろうか。
 果たして、現れたのは――、
「嘘……」
 小さく舌打ちするイアンの傍らで、ノブハルが呆然としている。
 変身を解いた空蝉丸だったが、以前の戦国装束から金の陣羽織姿になっていた。
「おー、来たな、空蝉丸」
 ダイゴだけが全開の笑顔で彼を迎えた。
 完全無視をするかと思いきや、空蝉丸は獣電池を懐から出しながらも、厳しい表情ではあっても、二言三言は応じていたのだ。
 もっとも、嬉しそうに話しかけるダイゴに比べれば、適当に受け流しているが。
「お主の言い分にも一理あると思うた故に過ぎぬ。勘違いするな」
 煩く構えば、冷然と斬り捨てられるのだ。彼の振るうザンダーサンダーにも劣らぬ鋭さだ。それでも、ダイゴには堪えた様子もなく、「キッツいなー」と笑い飛ばしている。
 しかし、空蝉丸が三本しか獣電池を置かなかったので、首を傾げる。
「あれ、全部、チャージしないのか」
「残りは使ってはおらぬ。……お主らは力の使い方もまだまだ荒く、無駄が多い。あれでは何れ、敵を倒す前に、獣電池を費い切ってしまう時がくるぞ」
 またぞろ、斬って捨てられる。「偉そうに」と口の中で呟くが、隣のノブハルには聞こえてしまったらしく、「やめなよ」と宥められた。
 だが、我らがキングの反応もまた、違っていた。
「そっか。そいつはさすがにヤバいよな。なら、空蝉丸。巧い力の使い方って奴、伝授してくれよ」
 皮肉か嫌みのつもりだったのかもしれない。しかし、そんなものが、ダイゴに通じるわけがない。
 あっけらかんとした上に、思わぬ頼みまでされ、空蝉丸は瞠目し、ダイゴを凝視している。
 イアンにはそれが妙に小気味良く感じられたが、それも一瞬、
「左様な義理などない。すぐ、人に聞かずに少しは己自身で、考えてみてはどうだ」
「そんなに勿体ぶるようなもんかよ。別に減るもんじゃないだろうよ」
 つい、口を出してしまった。見下しきったような言い方が、本気で腹に据えかねたからだ。
 だが、空蝉丸は動じた様子も見せず、三人を順に見遣り、
「生兵法は怪我の元だ。聞いただけで、身につけたつもりになるなぞ、本人ばかりか、周囲にとっても、迷惑なだけだ」
「な…っ。俺たちの戦い方が生兵法だってのかっ」
「自覚がないとは、真に、度し難いな」
 悔しいが、それ以上は何も言い返せなくなったイアンには、もう興味はないとばかりに背を向け、転送台に向かう空蝉丸にダイゴが慌てる。
「ちょ、ちょっと、待てよ。チャージが終わるまで、ここにいればいいだろう。ホラ、飯もあるし」
「毎度、その手は食わぬ。大体――」
 一度、言葉を切った戦国生まれの男は今一度、イアンたちの方に視線を向け、
「居座っては場も凍り付くというものだろう」
「んなことないって――」
「よせよ、キング。止めること、ねぇよ。全く、その通り。そっちには自覚があるってんなら、お引き取り願えよ」
「おい、イアン〜」
 お手上げのようにダイゴが手を上げる。ノブハルもさっきから、袖を引いて、促しているが、どうにも止まらなかった。
「さすがは雷神の再来なんて、畏れられていただけあって、傲慢なもんだぜ。そりゃあ、戦国の世で、独りで戦ってたんだし、大した実力なんだろうけどよ。その雷神様は何もかもを、守れたのかよ。そーゆーもんもトリンも残して、ドゴルドなんぞに取り込まれてたくせに」
「ちょっ…、イアン!!」
 いつになく、強い叱責に、イアンも口を閉ざす。しまった、と思ったが、口を突いた言葉を取り戻す術などない。
 隣で睨みながら、首を振るノブハルの様子に、恐る恐る空蝉丸を見返した。しかし、転送台に向いている表情は窺えない。
 だが、その背中が、この世の全てを拒絶しているようで――イアンばかりか、ダイゴもノブハルも一言も発せずにいた。


☆        ★        ☆        ★        ☆


「……下らん」
 やがて、発せられた低い声には何の感情も感じられない。それだけに、背中を冷たいものが滑り落ちていくようにも思えた。
「人は人だ。決して、神になどなれん」
「え…?」
 ダイゴが止めようとした瞬間には転送台に飛び乗るのと同時に、ガブリチェンジャーを放っていた。瞬時にその姿が掻き消える。
 重苦しい沈黙だけがスピリットベースを支配する。
「あー、せっかくの握り飯!」
「チャージが終わったら、戻ってくるはずだから、取っといてあげたら」
「そっか! さすがノッさん★」
 嬉々として、お膳に仕立てる姿は前向きそのものだ。一度や二度、拒絶されたからといって、落ち込んだりはしないようだ。
 反して、イアンはといえば、考えなしに口走ったような自分が信じられず、幾分、恐慌《パニック》を来していた。理性的に、合理的に物事を運ぶように心掛けていたはずが――いや、そう意識しなければ、暴走しかねない性分であることも知っていたはずだ。
「イアン」
「言わないでくれ、ノッさん。解ってるから」
「だと良いんだけどね」
 軽く溜息をつかれるが、こんな時は年の差というものを妙に強く感じる。彼が最年長者なのは知っているが、普段は取り立てて、意識することのないものだ。
「君だって、トリンから聞いたじゃないか。戦国時代のデーボス軍との戦いのことを」
 そうだった。空蝉丸と一緒に戦っていた賢神から、その一部始終を聞かされたのだ。空蝉丸が“怒りの戦騎”に取り込まれることになった経緯も……。
「ラミレスもだけど、“強き竜の者”独りだけのデーボス軍との戦いも、僕たちには想像しかできない。況してや、戦国の世の人の戦いだって、結局は知識として知っているだけなんだよ」
 人と人が争い、戦い、命のやり取りをする――デーボス軍を相手にするのとは分けが違う痛みを伴うはずだ。
 そして、“伝説の豪剣士”とまで称された男が如何なる戦いの場に身を置いていたのかも、また、想像には難くないが、それも所詮は自分たちにとっての現実ではないのだ。
「すぐには無理でも、どこかで謝るべきだと思うな。ま、後悔してるんなら、だけどね」
 珍しく、突き放したような言い方をしたノブハルは肩を竦めると、ガブリボルバーを掴んだ。
「じゃ、キング。僕も帰るよ」
「おぉっ。またな、ノッさん」
 二人の話を聞いていたのか、いないのか――深刻さの欠片もない様子で、見送ったダイゴがイアンを振り向くと苦笑した。
「んな顔すんなよ、イアン」
「笑ってくれても良いぞ」
「笑わねぇって。でも、ノッさんの言う通りだと思うぜ」
 目の前に握り飯の余りが差し出される。やはり、ちゃんと聞いていたようだ。
「あんだよ」
「腹減ってんじゃないのかなーって。イライラしてるからさ」
「ガキじゃあるまいし」
 ブツブツ言いながらも、握り飯を受け取り、頬張った。
 意外とマメなダイゴは茶まで淹れてくれる。只今、猛練習中なのだそうだ。誰のために──とは聞くまでもないだろうが。

「俺は、イアンと空蝉丸はどっか似てるような気がするな」
 危うく、飯を喉に詰まらせかけた。焦って、胸を叩きながら、湯呑を取るが、まだ熱いので、結局、咳き込む羽目になる。涙目になりながら、抗議する。
「フザケたこと言うなよ、キング」
「えー、全然、フザケてなんかいないぜ。だってさ、顔見せてなかった頃、ホントは結構、無理してたろ?」
 返事に窮するとはこのことだ。自分のミスで、親友を失ったと──信じていた。だから、人と関わり合うことにも及び腰になっていた。
 その殻を崩し、壊したのが他ならぬダイゴだった。
 確かに、ダイゴは余人には理解しがたい突き抜けたところがあり、馬鹿の一言で片づけられる言動が多いが、反面、観察眼が鋭く、案外に看破されるものも多い。ただ、結構、直感に拠ったりもするのが全く反則臭いというか、質が悪い。悪すぎる。
 だが……、ふと思う。そんなダイゴが言うのなら、本当にあの空蝉丸が自分に通ずるような“何か”を隠しているのだろうか、と。
 一瞬、そんな考えが浮かび、慌てて、首を振った。そんな認めがたい話などない。
「傲慢、自信満々な神様が、無理なんかするわけないだろ。キングの直感も、たまには外れるってことだな」
 まだ残っていた握り飯を平らげ、幾らかは冷めた茶を飲み干すと、立ち上がる。
「俺も帰るわ。まーた、あいつと顔合わせんのも、何だしな」
「そっか? 話してみたら、案外、気が合うかしれないぜ」
「絶対、ないな」
 手をヒラヒラさせながらも、断言したのは──それが真実かもしれない可能性を否定できないことも知っていたのかもしれない。
 そうして、スピリットベースを後にしたイアンは当然、ダイゴの呟きを耳にすることもなかった。
「似た者同士ってさ、反発もしやすいけど、一番、お互いを理解し合えるかもしれないんだけどな」
 苦笑し、自分の湯呑を手に取った。
「……渋ぅ」
 精進あるのみだろうか。



 スピリットベースを出たイアンは人混みの中を泳ぐように歩く。ノブハルやダイゴの言葉が蘇り、気分がクサクサするのを自覚する。
「……似た者同士ってか? マジ、勘弁だぜ」
 軽く舌打ちし、浮かんだ顔を締め出そうとするが、どうにも上手くいかない。

 ──下らん……
 ──人は人だ。決して、神になどなれん……

 あの瞬間、あの戦国の男はどんな表情《カオ》をしていたのか?

「あー、もう。止めだ、止めっ」
 あれこれ考えても始まらない。気にならないと言えば、嘘になるが、それでも、不快な感覚の方が強いのだ。これ以上、あの男のことで、頭を悩ますのも御免だった。
 イアンはモバックルを取り出し、都合のつく女友達でも呼び出そうと決めた。



 『空雷』は『くうらい』もしくは『かららい』、『空雷様《かららいさま》』で、『雨が降らずに雷だけ鳴っている状態』を示します。雨が降らないのは上空の風が強すぎるため。落雷の危険豪雨を齎す可能性も秘めた実は強い雷です。 ウッチー好きにとってのピークは47話? てな感じで、怒濤の47話がブレイブ《スゴ》すぎて、手がつきそうにもないので、久しぶりに登場頃に舞い戻ってのクール・ウッチー物語に走ったんだった。……。一生懸命突っ張ってた、あの頃のことを思うと、余計に現状が切なくなってね。
 一年というのはやっぱり、長い時間なんだよなー、とかシミジミしてしまいます。
 400年・ウッチー、500年・ラミレス、1500年・鉄砕、一億年以上・トリンに比べれば、短いだろうけど、皆が揃ってからの密度みたいなものがね。
 “大地の闇”にまで行き、運命をともにしたトリン、鉄砕、ラミレスにしても、最後にそんな密度の濃い時間があったから、躊躇せずに行けたんじゃないかなと。
 ウッチーが本当に、最後の最後で、どうなるか、まだ分からなかったけど…、分からないよね? 分からないってことにしてくれっ★ というつもりで、これ書いてました^^;;; ウッチー蘇りについての皆の反応なんかは見事、カット? これはディレクターズ・カット版を所望する♪(結局、なかったけど)

 でも、素顔での名乗りがラスト一話前にあるとは思わんかった。もう一度だけ、真也さん&優子さんも含めた全員勢揃いでの戦隊名乗りがあっても良かったけど。にしても、鉄砕…、やっぱり真也さんを鍛えていたわけね。んでもって、身内率の高い戦隊にもなりやしたね^^(父子・兄妹・祖父孫娘・御先祖様子孫)

 当時、残すところは最終話のみとなっての1週間は待ち遠しいような、寂しいような、例年になく複雑な気分でした。そして、実際にラスト・シーンとEDに、恒例レッド新旧交代タッチを迎えてしまうと──やっぱり、切ない。Vシネはあるにしても、100年後だから、ウッチーたちじゃないしね。ま、来年の『VS』は期待してもいいはずだけどね。とにかく、楽しかった♪(いやいや、まだ楽しめるよね☆) と言ってる間に、愈々、その『VS』も公開♪ 『トッキュウ』も『キョウリュウ』に負けないくらいハマっているので、近年稀に見るほどに楽しみな『VS』ですね^^
 つーても、その『トッキュウ』も既に最終回間近とは……それこそ、ビックリです。

2015.01.18.
(Pixiv投稿:2014.02.11.)

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