BBS討論会

サイドの経済活動その他

 このページは2004年9月27日より12月10日までの『革命戦記BBS』に於ける、討論めいた話題のやり取りを纏めたものです。
 特に議題を決めていたわけではなく、食いつきのよかったネタに数人の方が意欲的に^^発言をして下さいました。
 ログが完全に流れてしまうのが勿体なく、ここで纏めてみることに☆ 自分とは異なる発想の様々が面白いものです。
 以下、『発言者様』・発言日、レッツ・ゴー☆



『遠雲さん』 2004/9/27
 一年戦争で不思議なのは、戦争の爪あとがジオン側より連邦側で大きかったことですよね。ジオンって負けたけど国土は荒廃してないんですよね。
 私が0083のガトー少佐たちにあまり思い入れできないのは、その辺もあって、「もう一回コロニー落とすほどぼろ負けしてないだろ、おまえらは」と(もちろんデラーズたち幹部には別の思惑もあったのですが)。
 なんかね、ベトナムで負けたアメリカの軍人がリベンジしようとしてるような、そんな印象も受けてしまう。


『輝』 9/29
 サイド3にとっては本土決戦がなかったわけで、終戦後の扱いも色々な思惑があって、そう酷いものではなかったと言いますよね。だからこそ、その後のサイド3ジオン共和国とアクシズに代表される旧ジオン軍残党にも乖離が目立つようになったと考えられます。
 まぁ、サイド3は表立って、描かれることはなくなりましたが、物語の背景として浮かんでくる感触としては、それほど、急進的ではなかったですからね。
 国土の荒廃か。地球上ではセイト・アンジュみたいに消えた町はそれこそ、数え切れぬほどあったでしょうね。
 ベトナムで負けたアメリカ軍──引き際が大事だよ。という点は確かに髣髴させるかな。あぁ、引き際をいったら、旧日本軍もかなぁ。


『りんださん』 9/30
 サイド3の本土決戦はなかっただろうけど、コロニーを一基つぶしてコロニーレーザーに使ってしまったりしたから、経済的な影響はありそうですね。住宅難とか。
 他のコロニーに移ったとしても、移った先で人口が増えるから酸素の供給量が増えるだろうし、ゴミ処理等やはり問題になったのかねえ。
 サイド3のみで食料や生活物資を自給できていたのかな。仲良しのサイド6などと経済交流が出来ていたとしたら、やはり連邦の方が復興に時間がかかったかもね。


『輝』 10/2
 マハルですな。住宅難はホレ、その分、戦場で散った人々でトントンとゆーか。つまるところ、物理的影響より人的損害の影響がジワジワと出てくるんじゃないかな。
 基本的にGワールドでは生活物資に関しては各サイド内での独立系システムが確立していると思います。必ず必要なもので大量生産できれば、安上がりでしょう。わざわざ、遠くのサイドから輸送するなんて、その方が金がかかるって──あ、何かこんなことを夏の新刊でも書いた覚えが^^;
 本土決戦がなかったということは、サイド3のそれらの工場などは守られたということになるでしょうし。となれば、やはり問題は操業する側の人員数でしょう。完全オートでもね。
 逆に工業関連の物資なんかは意外とサイドでの特色はあったりするかも、と想像しとります。
 経済交流という点では、サイド3は既に連邦の経済制裁を受けてたんじゃなかったっけ? どの道、隠れ交易に頼るよりも、国内で何とかする方が確かだろうな、っと。


『遠雲さん』 10/4
 結局民間人の犠牲が少なかったというのは、かなり大きなポイントだと思います。
 徴兵がどの世代まであったか、というのはかなり疑問ですが、第二次大戦の敗戦国みたいに30歳代、40歳代の徴兵はなかったと思います。となると、一般社会の中核になっていた層は無事なわけで、無差別殺戮を受けた連邦側に比べるとかなり好条件でスタートできたのだろうな…、と。
 戦争映画などでは、戦場から無事戻ってきたら、留守家族の方が全滅していたという設定はよく使われますが、これもジオンではまずありえないし。
 一年戦争の勝者はどっちなのかと考えるとですね…主権国家のジオン共和国が残ったことまで考えると相当に微妙なんですよね。

 なお、拙作では商船、探査船などの(乗組員ごとの)徴用や、関連する国立校の卒業生(運輸省商船アカデミー、資源省惑星探査局アカデミーなど)の徴募、地上軍要員としての若年世代の徴兵などが開戦直前から実施され、南極条約後に厳密な適性検査の下で学徒動員がスタートしたという設定でいます。
 商船や資源探査船の乗組員が激減したり、学生スポーツの花形選手が全滅したり、工場労働者の新卒採用に空白期間ができたり、と色々あったとは思いますが…連邦と比べると、ねぇ。
 休戦後の連邦側での3K労働力不足という考察から「蜂起」の背景設定を考えたりもしましたけど…。


『輝』 10/6
 絶対数が違うというのもありますがね。コロニー落しで、地球上の人口も相当減ったとはいわれていますが、それでも、一つのサイドとは比較にならない数が残っているはずですしね。尤も、だからこそ、その後、影響を受ける人口も多いんでしょうが。
 徴兵の世代によって、確かに状況が変わりますね。元々、ジオンが徴兵制を採っていたのとそうでないのとでは経緯も変わってくると思います。輝は「徴兵制はあった」と思ってるんですがね。全てを一つのサイド内で運用しなければならない『国家』としては一定数以上の『兵士』を揃えるには不可欠であったのではないかと。
 終戦末期の学徒召集があったことからも、そう感じられます。若い世代はいわば、『国の宝』だし、特に様々な知識を学ぶ学生は『優勢な時期』は免除されるものですからね。
 勿論、若いほどに学習能力も高いわけだから、一方では士官学校やら兵学校やらで訓練も施しているでしょうが、それはあくまでも『志願者』だろうと思います。
 そんな学生まで動員させられるのはもう、切羽詰まったが故でしょうから、その前段階として、既に徴兵義務を終えた世代──20〜40代も順次、狩り出されたのではないか? とも思えるんですがね。
 となると、決して、単純に民間人の犠牲が少なかったとはいえないかなー、と。この場合、民間人の仮定すら怪しいわけですが。まぁ、あくまでも、「徴兵制があった」可能性の上に立つ推論ですがね。
 遠雲さんの作品でのそれらの設定は上手く積み上げられていますよね。確かに、動員といっても、一朝一夕にはいかないものだからな。その辺はG本編の映像を見ただけでは解りにくいですね。推測はできるとしても、確かなものではないし。



『りんださん』 11/19
 >基本的にGワールドでは生活物資に関しては各サイド内での独立系システムが確立していると思います。必ず必要なもので大量生産できれば、安上がりでしょう。わざわざ、遠くのサイドから輸送するなんて、その方が金がかかるって──あ、何かこんなことを夏の新刊でも書いた覚えが^^;

 カリフォルニア米のことを書いて(御自身のサイトに『アメリカの農業と政治について』)思い出したのだけど、とにかく日本米と比べ物にならないくらい安いのよ。しかもそこそこにおいしい。輸送費をかけて日本に持ってきてもまだ安い。
 そこで外国産のお米にはめちゃくちゃ高い関税をかけないと、日本米の価格とどっこいにならない。安くておいしいなら、みんな安い方のお米を買うものね。

 Gワールドにおけるコロニー間の輸送費がどのくらいのものかわからないけど、生活必需品でなければ一箇所で大量生産したほうが輸送費かけても安くならないかね? そもそもほら、宇宙空間は惰性で動くから、初めに押せばいつかは届きそうだし(~_~;)


『輝』 11/20
 りんださんの言には一理あるね。ただ、大量生産するほどだけど、生活必需品じゃないもの──前にも書いた覚えがあるけど、それが『各サイドの特産』みたいなモンになるのかね。
 米の例えは結構、特殊な気もするんだよなぁ。食料てのは『生活必需品』の一種だし。Gのコロニーの場合は農業プラントで栽培、てのが昔の常識(今もこれは変わってないかな)だったけど、絵的には他のサイドに輸出するほどの生産力があるとは思えない、というのが通説だったと思う。
 というか、あんな小さな雷様の太鼓みたいなプラントで賄いきれるか怪しい、なんてな説もあったほど。この辺は想像の範疇になっちゃうけどね。
 観光コロニーがあるんだから、農業プラントどころか、農業コロニーがあっても不思議ではないんじゃないかな。(それで、輸入もするようになるとかね。珍しい特産物を狙って)

 それと、確かに宇宙では慣性で動くけど、全くエネルギーを必要としないわけでもないからね。天体の重力ってもんがあるからさ。大体、いつかはって^^ 中の人間が生きてればいいけど。
 後は積載量の問題か。どれだけの量を一度に運べるかでもコストの差が出てくるだろうし。
 うーん、やはり五分五分、どちらもあり得るような気がするなぁ。日本米とカリ米の値段の差も結局は作面積から来るんだよね。勿論、その他諸々の理由はあるけど、最大の理由は。
 日本とアメリカの国土の差がもろに出ている、としたら、コロニーに関すれば、条件は(開放型コロニーに於いては)同一と見ていいはずだから、そこまで格差は出ないと思うけど、どうかな?


『りんださん』 11/21-22
 コロニーで自給自足できるかどうか、という点は私と輝さんとでは大きく食い違ったよね。もちろん輝さんワールドを否定するつもりはまったくないのですが、あくまでも討論ということで、ね。

>食料てのは『生活必需品』の一種
 食料ほど難しいものはないと思うよ。食文化がある程度均一化していれば問題ないけど、様々な人種が集まるアメリカですら、様々な食文化が存在するわけだ。そしてそのために開拓をし、必要なものは輸入をする。

 世界各国各地域から1人ずつ選出して200人程度の村を作ったとするわな。
 主食として何を作ろうか?という時、東アジア出身はジャポニカ米(短粒米)を作ろうというだろうし、東南アジアからインド・イラン・中東・スペイン・イタリアあたりはインディカ米(長粒米)をと言い出すかもしれない。
 フランス人と日本人はフランスパン用うどん用に準強力粉を作ろうと言い、イタリア人はパスタやピザ用に中力粉がいいと言い、ドイツ人はドイツパンには強力粉でしょうと言い、北欧勢は黒パン用の粉だろと言い、インド・中近東勢はパンといったら全粒粉だと言い、いやとうもろこし粉だのジャガイモいもだの、たろいもだの……おかずを作るにもてんやわいや。
 やれ醤油みそ、ジャン、スパイス、トマトソースだのホワイトソースだの、200人村は大騒ぎ。

 ご馳走さまでした。では食後にブレンド・コーヒーでも……と言ったらまた一騒動おきる訳だ(笑)

 200人村は大げさだけど、コロニーには色々な地域出身者が集まって親から受け継いだ味覚を持っているだろうから、すべての人の食文化を満たすのは難しいのではないのかなと思うのよ。

 ある程度の野菜は各コロニーが作るとしても、重力のある月で作ったジャガイモはおいしい、とか、日系人の多いサイド6はおいしいジャポニカ米を作るとか。
 八百屋へ行ったら「新鮮なサイド6産大根と白菜が入荷しました〜」とか、ワインと言ったらフランス系移民の多いサイド3だよね〜とか、いやでも最近のサイド6のワインもなかなかだよ、とか。
 うちのパスタはサイド2の粉を使っているからおいしいよ〜、とか、最近、サイド7に醤油工場ができたらしい、とか。
 そんなのがあっても面白いと思うのだけど(^^)

 ちなみに、当地では日本で普通に見かけるナスやきゅうりはないのよ。もっと大きい。テンプラを作るための薄力粉や、フライを作るためのパン粉もない。
 なければないなりに工夫をするし、U.C.ワールドにおいてコロニーに移り住んでいった人々もそれなりにあるもので工夫をするだろうけど。

 また主食の話に戻るけど、各サイドの特産、というよりは、一つのサイドのジャポニカ・インディカ米、パン用粉各種等々作るよりは、経済圏を作って交流したほうが、つまり大量生産して物流ルートを作ったほうが、運賃かけても安上がりで楽なんじゃないのかね〜……というのが私の見方です。

 航宙運送会社が、冷凍宅配とかしたら、面白いな、とか思ったものですから。明石のたこ、とか(笑)←知っている人は知っている。


『遠雲さん』 11/22
 私はバンチ単位での特産品というものはあると考えています。
 自給自足もサイド(コロニー群)単位なら100パーセントに近く、バンチ(各コロニー)単位では低かっただろうな…と。
 一つのバンチの人口は100万人〜1000万人くらいだと思われますが、農業の話であれば、経済圏を作るのには充分な人口だと思いますし、気候の調整もバンチ単位で可能、とくに初期のスペースコロニーは連邦を構成する各国がそれぞれコロニー(バンチ)を建設していたと思うんですね。
 例えば「今度作られるサイド2では1〜5バンチはUSA、6〜10バンチはEU、11バンチは日本で、12バンチはインド」みたいな…。GDPの高い国は建設したコロニーの数の割に移民が集まらなかったりもしたでしょうから、例えば日本などは経済援助の一環として他国のコロニーを作ったりしたかもしれません。コロニー供与を受けた国は無償供与の代償として強制的に数百万の国民を移民させねばならない、という決まりもあったかも…です。
 そんなこんなで初期のコロニー群(サイド)では各コロニー(バンチ)毎に民族が分かれていただろうと思うんですね。当然食文化や第二公用語もバンチ毎に異なったりするわけです。
 さらにバンチ単位で所得や言語が異なることから、利害対立も発生し、第一公用語の読み書きが可能な人の多いバンチ出身者がサイドの支配層になっていくこともあったかもしれません。

 そして、この状況は実は一年戦争のころまで続いていたのではないかと思います。
 戦後のコロニー乱造期になって初めてサラダボウル状態のコロニーが出てきたのではないかと。
 ちなみに私の小説では例外的に華僑を「どのバンチにもいる人たち」として扱っていますが。

 サイド3が、あの時代に公王制という時代錯誤的な政治体制になったのも、このバンチ毎に異なる民族が住んでいるという事情が影響していると思います。
 ザビ家独裁などというから、ナチスドイツを連想してしまいがちですが、ヒトラーもフセインも金正日も地味な服しか着ないでしょ。ジオン公国の超古風なやり方は超民族的な君主を作るときのやり方ですよ。つまり利害が対立する集団の上に絶対的な調停者(デギン・ザビ)を置くボナパルティズムというか…。

 「オリジン」もサイド3の有力者層を背景にしたダイクン派と超民族的な支持を受けた「ザビ派」の対立として描かれると面白かったかなぁ、なんて思ったりもします。

 あ…と、なるとギレン・ザビの選民思想が問題になっちゃうのか。まぁ…、解釈の問題と言うことで…ダメかな。


『輝』 11/25
 えっとー、サイド内の構成については輝は遠雲さんの考えに近い、かな? りんださんの200人村の例えは、まぁ、『食文化』の説明だから極論なんだろうけど、実際に移民を考えると、ちょっと考えられないと思えます。
 現在のGワールドの連邦制の発祥は一応、国連のような存在を引きずったものと設定されているようですから、『国』の力やらの影響は大きかったでしょう。
 外は宇宙、という環境に半ば以上は強制移民(無論、志願移民もあったようですが)をさせているのですから、元の地域などを踏まえた上での移民がされたのではないかと。コロニー内で民族紛争なんてものが起きた日にゃ、あっという間に自滅でしょうからね。
 だから、そうそう、ごった煮状態のコロニーがあるとも思えない。
 その上での『食』への拘りは当然、出てくると思いますよ。それをどこまで突きつめられるかという生活レベルの問題が残っているでしょうが。確かに『楽しみは食だけ』という環境かもしれないけど、『食べるのが精一杯』だとしたら、そこまで出来ないだろうからね。
 その辺の描写は少なかったから、断言できませんが。OVAの『ポケ戦』なんかではサイド6は結構、裕福そうでしたね。『ZZ』のシャングリラは偏っていたようだけど、食べるものはあった、としか言えないか。食材までは判断できないし。
 農業物を特産とできるか否かはやはり、一つのコロニー(もはや、プラントでとは言わん)で、どれだけの生産量があるかにかかってくるかな。勿論、複数のコロニーでも構わないが。他のサイドも賄えるだけの生産量があるか、逆に少なすぎて、高級食材として打ち出すか。
 『どっちの料理ショー』のようだ。

 もう一つ気になるのは『畜産』関係。コロニーでも放牧はあるのかしらん(爆) 『ZZ』で連邦高官が『自然の本当の肉』と『合成肉』云々というシーンがあったけど、つまり、地球上でさえ、既に『合成肉』が主流ということかな。としたら?
 『水産』物もあるよね。果たして、コロニーに『海の幸』は望めるのか? 海そのものがなくても、できないことはない、かな。

 ところで、この論議面白いねー。ログ流すの勿体ないな。いっそ、『ある種の考察』として、サイトに残しておこうかと思うくらい。


『りんださん』 11/25
 なるほどなるほど、遠雲さんの見解に思わずウンウン。やはり初めはある程度団体で移り住んだのかもしれませんね。いきなりサラダボウルだと、文化や習慣の違いから摩擦がおきかねないし。
 それにしても、どうやって強制移民させたのかしら。やはり税金ふっかっけて、お金のない人にはいられないようにしたとか? 二酸化炭素排出税とか(笑)←息も吐けない。

 テキサスコロニーって、放牧はしていなかったっけ? 観光用?
 「合成肉」ですが、リアル世界にも人工食材ってあるじゃないですか。そんなのの発展版ですかねえ。人工イクラが有名だけど、お肉の余った部分を食用糊で固めたお肉なんてのもあります。
 人工イクラみたいに、サラダ油やゼラチンを固めて偽造肉に仕立てあげたが、カニカマみたいに、違う動物の肉を使ってそれっぽくしたとか。どっちも嫌ね。

「海の幸」はどこかのコロニーに湖があったから、海が作れないことはない? それともコロニー一つ使った巨大生生簀ってどうよ?(笑)

 遠雲さんの後半部分に関してなのですが。宇宙へ移民した人々は地球に残った人々に対して、ある種の僻みというか、劣等感のようなものがあったのではないでしょうか?
 セイラさんやカイさんのセリフからそんな感じをうけるのですが。
 コロニーで政治的権力を握ったような人はそれなりの教育を受けていたでしょうが、地球を出る‘ハメ’になってしまった。
 ダイクンのニュータイプ論は宇宙移民者のプライドをくすぐり、それに目をつけたザビ家が煽っていった・・・みたいな。
 そしてニュータイプ論をまるで宗教のようにしたてて、教皇=公王の座に着いたのがデギンだった、みたいな。

 すんません、今思いつきで書いたので、あっちこっち矛盾しているかも。。。

 ある種の考察って、あんないきあたりばったりの200人村でいいの? あれは私も極論だと思うけど(笑)

 補足。デギンが「大統領」にならなかったのは、大統領だと一つのサイト内の長という意味になるからではないでしょうか?
 王様なら、いずれ他サイト・全宇宙移民者を率いることができるから?なーんてね。


『トクさん』 11/27
 コロニーの自給自足問題。面白いテーマですね〜^^ 予備知識の1つですが、コロ落ちの「アスタロス」というのは、元々、コロニー内での食物(植物)繁殖促進用の寄生植物です。
 自分を維持、繁殖させるために宿主の植物(殆どの植物に対応するしぶとさを併せ持ちます)の成長を促進するもので、これにより早いサイクルで安定した栽培、収穫を可能にするためのものです。
 ただ、コロニーの農業ブロック(周りで回ってる小さいコンテナみたいなやつ)のような、限定空間使用した場合のみ、絶大な効果があるものを目指した研究物なので、地球のような開放空間で繁殖を始めると、無制限に広がり、生態系破壊を引き起こしてしまうという欠点を持ちます。
 で、これを軍用に転用しようと、ギレンさんが考えちゃったってことですね。。。
 核でも、細菌兵器でもなく、南極条約に違反しない、ある意味最強の兵器です。長期的なビジョンになると思われますが、アスタロスの繁殖能力と偏西風などの効果を併せて考えると、1年くらいでも地球規模でかなりの広範囲の生態系破壊を引き起こします。ただでさえ、コロニー落としで北米の穀倉地帯が壊滅状態なので、これによって
 地球は食料さえもコロニーに依存するよう仕向けられるというネタでした。
 かなり細かいシミュレートデータなどあるのですが、それはまた別の機会に^^>


『輝』 11/27
 設定上、強制移民はその名の通りだったようです。しかも、移民のための必要経費は(全額ではないかもしれないが)自分持ち。一代で完済できずに、次世代が返済しなければならなかったとも。
 それでも、『最低限の生活』は保障されていたんでしょうが、これが案外、曲者かも。例えば、日本での『最低限の生活保障』って、かなり厳しいんですよね。『生活』をしている、というよりは『何とか命を繋いでいる』くらいのレベルとか(どっかのTV局が実験してた)
 まぁ、コロニーを維持していく上でも、それでは先細りしかねないので、そう酷くはなかったと思いますがね。
 志願移民なら、多少は費用免除とかもあったかもしれない? 何かこう、夢も希望もなくなってくるなぁ

 テキサスは映像版では『観光コロニー』です。牛やらが野生化しているらしいです^^ 多分、食肉には不向きでしょう。
 『合成肉』は『人工タンパク』てなもののようです。余り肉とかではなく、化学合成で一から、造ってる印象ですね。リアルの人工食材は代用とかもありますよね。本物に見えるし、味も変わらないけど、材料は違うという。かにかまは正に、か。でも、輝は結構、好きかも。(安上がりな奴)
 『海の幸』は難しそうだなぁ。塩分濃度やら、海流やらは、さすがにコロニーでは。淡水魚なら、湖でも養殖できるだろうけどね。コロニーでは『うな重』は手に届かないかもね。
 コロニー一つ使った巨大いけす……想像力が追いつかない;;;

 遠雲さんの後半の説は、それこそ考えが纏められなかったなー。
 いわゆる後のスペースノイドとアースノイドの軋轢の元ですな。特に地球に残った側の優越感は後の『ティターンズ』のような形にも表れているでしょう。
 ただ、意欲を持って、望んで宇宙に上がった人々もいたはずです。だから、皆が皆、『出るハメ』になったとは受け止めていなかったんじゃないかな。逆に『ライトスタッフ』的な誇りを持っていたことも考えられませんかね。
 っても、大多数の移民たちはやはり、劣等感の方が大きかっただろうなぁ。NT論の位置付けは正しく扇動だったんでしょう。デギンらザビ家も押し上げていたけど、どこかで齟齬が出始めた、と。
 ダイクンの死が如何なる理由によるものだとしても、それ自体が契機になってしまった。サビ家の暗殺だと──そうでなかったとしても、ありうるのだと信じられてしまうだけの背景はあったわけですね。
 逆にいえば、だからこそ、ザビ家は直接的手段には訴えられなかったのではないか? 故にダイクンは自然死では? とも考えられるけど、更に逆手を取って……ということもありえるかなぁ。やはし、断定できるほどではないな。

 その上で、公国制に持っていったと──何故、公国制なのかもピンとはこないけど。『公国』『公王』なんて、馴染みが薄すぎるもんなぁ。とりあえず『君主が公の称号を持つ』というけど、後は『王国』や『帝国』と変わらないのか?
 公国なんて、モナコ公国くらいしか思いつかんよ。『公』は更に上の例えば『皇帝』などから、封じられるものだよね。例えば、帝国内の自治領と考えるべきかな。中華思想の冊封とかも似てるか。
 としたら、『ジオン公国』は何の根拠をもって、『サイド3に封じられたと』しているのか。
 それとも、全く意味の異なる『公国』なのか? 謎がまた一つ増えた? 単にりんださん説のよーに『王様』のことだったりして。

 そういえば、サイド3が独立に傾いていったのには『ダイクンの運動』に対する連邦の『経済制裁』があったから、という説もあったような?
 しかし、経済制裁が効果ありならば、やはり何らかの『経済』活動がサイド単位ではなく、全地球圏規模であったということになりますよね。
 輝は、これは工業関係の経済流通の可能性と考えてますが。
 例えば、鉱物に関しては逆に初期は地球に頼っていたはずです。月には重金属の類はないし、小惑星を引っ張ってくるにしても、効率が悪いでしょう。デカい隕鉄のような小惑星が簡単に見つかるとも考えにくい。
 地球だって、無尽蔵ではないし、そもそも、打ち上げの費用も馬鹿にならない。それらは完全にサイド側が被ることになる。エネルギー問題もあるしで、ジオンは独自の木星船団を送ったりもしました。
 ヘリウム3は月面にもかなり埋蔵されているそうですが、発掘権を得られなかったとか。それでも、グラナダを支配下に治めて、そちらの発掘もできるようになったとか。……ダメ?

 おわっ、トクさんまで、参戦ですか。それに貴重な予備知識を。出たっ、最強最悪の『生物環境兵器』がっ。
 次ページのログ↑にありますが、あの雷様の太鼓のような農業プラントだけで、果たして、コロニーの人口を賄いきれるのか? という説もありませんでしたか。せめて、農業専用のコロニーくらいあったんじゃないか? という流れになっていたんですが。
 何れにしても、『アスタロス』は宇宙という環境下での閉塞空間での使用を前提とした代物なのですね。それを軍用に強化された日には地球の生態系は壊滅的打撃を蒙ると、と。
 食物連鎖で植生の変化は動物にも影響を及ぼすでしょうし。
 しかし、地球上の食糧のコロニー依存、とはさすがに考えが至りませんでした。というか、可能なんでしょうか? この辺、下の方↑で議論していた問題にもいきつくと思いますが、『サイドに他の面倒まで見る』ほどの生産性があるのかどうか。
 そっ、その細かいシミュレートデータには何らかの評価がされているのですか??(次の機会にチャンスはあるのかひらん)

 また、面白い方向に謎が広がっているかもしれない。他にも意見のある方は、是非、語って下され♪


『トクさん』 11/28
 マンガのクロスボーンガンダムで、木星圏が水も空気も食料も自給できるから、地球いらない!的な行動に出てましたが、結局、下層階級にはろくに水も回らない有様でしたね^^;
 まぁ、テキサスや0080で観光目的のコロニーが存在するくらいなので、農業コロニーくらいはありそうですけど・・・。
 コロニーの内壁目一杯に畑を作れるなら、10くらいのコロニー(サイド内の1/3くらいのコロニー)をあてがえば自給自足には足りるかもしれませんね。
 特に、コロニー落とし後は人口激減してるし。って、コロニーの残りも少ないか・・・^^; ちょっと時間がつくれたらその辺調べなおしてみます^^ノ

 そういえば、未来少年コナンのインダストリアはプラスチックからパンを作ってましたねw まぁ、本件とはあまり関係ないですが…^^;


『りんださん』 11/28
 なんだか白熱してきましたね。ところであたし、なんだかすごい勘違いをしていたようなので、訂正。輝さんやトクさんの意見についての感想はまた今度ね。これからご飯つくるんだ。

 公国についてなのだけど、公爵や司教などが自分の国に帰れば公王になるんだと。
 その領地が公国で、自治権を与えられていたのではないかと、うちのダンナが申しております。
 モナコのほかにもルクセンブルクとかリヒテンシュタインとか、アンゴラなんかがあるよ。

 人工イクラは、サラダ油とゼラチンから作るらしいよ。合成肉もそんな感じなのかしら。それにしてもプラスチックって、消化できるの?

 私は『コロ落ち」を読んでいないのですが、「アスタロス」なんて植物が出てくるのですか。これを地上で使ったら、地上の植物が異常繁殖してしまって‘大海嘯’!なんてね(笑)

 合成肉が化学合成で作ったものだったら……別に粉末や粒状であったもいいのでは?ビタミン剤のように。でもそれでは‘食欲’が満たされないから、形にこだわった、ということなのかしら。こんにゃくや寒天みたいなものにタンパク粉混ぜて固めちゃいましたー、みたいな(~_~;)もしくは食べられるプラスチック(-_-;)

 公国制で検索すると、ザビ家ばかり出てくるよー(大泣)
 そこでいろいろな公国の歴史を調べてみたのだけど、結論として、ある主権の元にある君主制の国 ということかな、と考えるに至りました。
 つまり、‘公爵(duke)’を授けてくれる絶対的な主権がかつて存在したり、モナコみたいにフランスの庇護下に存在する国もあるということかな。王国や帝国は自分トコに絶対的な主権がある、ということでしょう。

 ザビ家は共和国制度をのっとることも可能だったのではないでしょうか? 遠雲さんが名前を出しておられましたたが、ヒットラーその他の独裁者のように。
 しかしダイクンの後を継ぐなら選挙を経なければならず、政権掌握のための数をヒットラー初めとする独裁者のように抑えることが出来なかったから、少数の支持者により力の支配、つまり君主制度へもっていった。。。って考え方はどうでしょうか? 無理がある?

 そしてなぜ‘王国’ではなく‘公国’か。
 公国がある主権の下に存続する君主制の国ということならば、ジオン公国の上にある主権とは、やはり連邦政府でしょう。
 ザビ家は連邦政府にその主権について配慮しなければならなかった。それはやはりサイド3のみではやっていけなかったからではないでしょうか?
 輝さんのおっしゃるとおり、工業関係の面において、ということもあるでしょうが、もっと何か絶対的なことがあったように思えます。資源がなかったら‘輸入’すればいいわけですから。
 しかし、できなかったということは、連邦政府とその配下の各州?国?の間には絶対的な従属関係が存在したように思えるのですが……。

 地球上の食料のコロニー依存となると、力関係は宇宙の方が上になってしまうような気がするのですが……。
 あ、私の王様うんぬんの思いつきは、はずかしいので消して下さい。


『遠雲さん』 11/28
 主権問題、独裁問題──この場合、一年戦争が「独立戦争」であったということが重要で、つまり開戦前のジオン公国は形の上では連邦の一自治州でしかなかったということですかね。
 最初のダイクンの共和国成立がいつでしたっけ? 0069年? もっと前だったかな?
つまりこの段階では旧ソ連の中でのウクライナ共和国くらいのものでしかなかった。
ジオン公国を名乗った段階でもそれは一緒で、実質的には軍事的に連邦軍から脱退して独自の宇宙艦隊を持つようになり、国税と補助金のような経済的従属性も無視してしまっていたけれども、依然として連邦はジオンの完全な自治は認めずに「国税?」を支払うよう命令はしてきていた。
 あまりにしつこい「納税の督促?」にキレたジオンはついに全面戦争をおっぱじめた。

 ま、仮にこんな話だったとすると初期のザビ家政権が連邦との妥協点を見出すために、あえて公国を名乗ったという可能性はあると思います。また一年戦争中は戦勝後に改めて「帝国」を名乗る方針だったのかもです。

 それからりんださんの少数の支持者による力の支配ですが、それだけだとあの大戦争を始めるのは無理なんではないかと思います。むしろ私はザビ家政権は国民の大多数の支持を受けて成立したいと思いたい。むしろ支持者が少数だったのはダイクンの理想に忠実だった人たちの方ではないかと。
 以下、私の仮説です。

 ダイクン死去前後のジオン共和国にはいくつかの党派が存在していました。
 政権を担当していたのはダイクン派ですが、それ以外に独立運動内部でもダイクン派とは異なる層の利害を代弁する人たちの派閥がありました。これを便宜的に反ダイクン派と呼びます。さらにこれらと真っ向から対立し、地球連邦の主権の元に復帰するべきだとする親連邦派も存在していました。
 ジオン共和国はこの三派の三つ巴(多分反ダイクン派はさらに分派していたでしょうから実質はそれ以上)の抗争によってパニックになります。
 さらに地球連邦軍の圧力もあいまってジオン国民はある種、不安な心理の中で強力な指導者を求めました。
 だが、それは正統なダイクン派では理想が勝ちすぎていて反対派と共存できない。結果として清濁あわせのんだデギン・ザビが政権を獲得し、ダイクンの純粋な後継者ではないという意味で公王を名乗った。つまり新しい公王政権の下ではダイクン派も反ダイクン派も平等に存在するという意味です。
 親連邦派はこの段階で民衆の敵として粛清されてしまいます。
 公王は分裂の危機に瀕していた独立政権の統合のシンボルとなります。
 この段階でのデギン・ザビはお飾りでしかなかったのです。
 ダイクン派と反ダイクン派はお飾りの公王の下で手を結び、まず親連邦派を一掃、ついで自派の中の強硬派を処分します。この段階でジンバ・ラルの失脚とダイクンの遺児の暗殺が謀られます。(またこの段階で失脚した反ダイクン派内の強硬派が戦後にジオン共和国を再建します。シャアが戦後にサイド3に戻らなかった理由はこれです)

 これで一件落着となるはずでしたが、公王擁立を行った人たちの計算外であった要素が一つありました。
 ギレン・ザビの政治的天才がそれです。
 ギレンは「強くて安定したジオン」のシンボルである父公王への民衆の支持を利用し、お飾りではない、本物の中央集権的公王制の樹立を目論見ます。
 そんなわけで、あわれダイクン派も反ダイクン派も幹部は十把一絡げに粛清!!
(この段階で粛清を逃れた人たちは後にグレミー・トトやシャア・アズナブルを擁立します)

 こんなストーリーはどうでしょう。
 ま、最終的には少数者による力の支配になってるんだけどね。


『輝』 11/29
 お、追いつかない;;; レスしようと思っても、考えている内に、次のレスがついちゃったりしてー^^;

 『クロボン』はアステロイド・ベルトの更に向こうですからね。どんな環境でもそれなりに人は順応していくものだろうし、人口も次第に増えていくでしょう。
 一方では苛酷な環境であるほどに、統制が行われ、階層も生じる。平等などありえず、不満も生まれ、次第に叛乱へと……。
 木星域は地球圏のコロニーよりもその辺は流れは顕著でしょうね。
 一年戦争開戦直後、ルウム以後は結局、サイド3、6、7以外は壊滅でしたか。どれくらいのコロニーが残されたんだろうか。
 でも、例えば、サイド1のシャングリラやらロンデニオンやら、後の作品に出てくる古いコロニーもあるから、全滅ではないとしても、取り残されたような感じに生き延びたコロニーもあったはずです。戦時中は大変だったろうなぁ。
 それこそ、農業コロニー(もう確定か?)を潰されてたとしたら、食糧難確定だろうし。
 『未来少年コナン』の世界はかなり進んだ科学の果ての核戦争勃発後の世界、でしたっけ? それなら、プラ→パンも可能??

 白熱しすぎやん、りんださん。でも、面白いけど♪
 やはし、公国は別の絶対的権威に拠るものだね。この地球圏では、その権威は地球連邦としか考えられないわけだけど、ジオンの独立運動があった後だし、流れとして、ありうるんだろうか。
 共和国成立も勿論、連邦は認めなかったはずだけど、ジオン・ダイクン亡き後、ザビ家と連邦が歩み寄る形で、一自治州の公国としては認めた、とか?
 ところが、ザビ家は完全独立を目論み、MS開発やら軍の整備に力を入れ、遂には開戦に踏み切った、と。

 戦時中の他にサイドとして残ったサイド6は中立サイドとして、存在してます。連邦の領事館があったりと、この時点では一応の独立は果たしているようですが、戦前からというよりかは開戦後のドサクサでもぎ取ったものかもしれませんね。
 中立サイドという存在はいざという時の寄港地として、連邦もジオンも重宝できますからね。サイド6の政権は中立ながらもジオン寄りとの描写もありましたが、開戦時の奇襲を免れたのはそれ以前からの根回しもあったろうし、ジオンも味方を残しておきたかった可能性もありますかね。
 まぁ、本来なら、短期決戦で決めるはずだったのが、レビルの『ジオンに兵ナシ』演説で長期に縺れ込んでしまった。計算が狂ったということで、サイド6の価値も変わったと見るべきですか。

 遠雲さんの政権抗争の流れは納得できますねぇ。正直、輝はそこまで深くは考えていませんでした。デギンが最初からお飾りだったか? という点は実は昔はそうでもなかったかも、とも思えますが。
 少数による大多数の支配──地球上なら、それも可能だとは思いますが、やはり、一つのサイドとはいえ、宇宙にあっては隔絶されたコロニー数十から成っているわけだから、少数すぎるのは一つの『国』として纏めるのは難しいのでは?
 確かに、各コロニーの支配者層を支持者で固めて、とはいっても、コロニーの維持には多数の人間が必要だし、それらの人々を求心できなければ、組織として、『国』としてはバラバラになってしまう。
 あるコロニーは実は連邦寄り、なんてことになったりしてね。
 ましてや、国を挙げての独立戦争を起こすわけですから。戦争末期はともかく、開戦前はメディア操作で、ある程度は民意も誘導できますが、それでも、民衆がサビ家を支持していなければ、不可能だと思えます。
 『Z』以後は各サイドには駐留艦隊がいたはずだけど、この頃はどうなんだろうか。睨みを利かせるためにも多少の戦力は置いておいたと思うんだけど。


『ふみさん』 12/2
 サイド3以外他サイドで『国家』として独立の動きはなかったということは、独立するメリットがなかったのか、独立する力がなかったのでしょうね。
 で、考えたのですが…。
 一サイドとしては、経済的にも軍事的にも国家として成り立たなかったし、そうする必要もなかった。だから地球から資金的・資源的支援を受け足りない分は、サイド間同士でやりくりをしていた。そのコミュニケーションの輪から外れたサイド3は完全独立した『国家』を目指した。その際、共和国では纏まり難いので、デギンは自らを不可侵的な『王』をとなった。遠雲さんの仰る理由だと思います。
 その際、初めて完全自給自足ができるようになったのではないでしょうか…?
 一年戦争後、壊滅的にやられたサイドは、地球からも援助も乏しかったので、自給自足の生活を強いられてきた。で…ここで、地球の頼らない生活に目覚め、真の意味でのジオニズムに目覚めた…とういのはどうでしょうか?
 じゃないと、自分たちが住んでいたコロニーを破壊されたスペースノイドたちが、キャスバル・ダイクンではなく、ジオンのシャア・アズナブルと名乗った人に共鳴しないだろうと思うのですが…。


『輝』 12/5
 独立の必要性、というと、考えられるのは地球との不公平感ですかね。『Z』以降の連邦は特にコロニーのことはコロニーでしろ、と突き放しているくせに、既得権は手放さないようでしたから。
 一年戦争以前はどの程度だったかも映像上では明らかではないですが、少なくとも、サイド3では独立の気運が高まる方向に持っていったわけです。
 ただ、ならば、ザビ家は他にも何らかの目的があって、独立を目指したということになりますかね。何れは連邦を滅して、スペースノイドが地球圏を治める、とか?
 少なくとも、アクシズ時代になると、マジに考えていたように思えます。経緯はどうあれ、『地球そのものが持たなくなっているから、地球を出るべきだ』などと誰かさんも言ってたっけな。
 『ジオンのシャア=ダイクンの遺児』という認識だったから、その点はマイナスにはならなかったんじゃないかな。父親の敵討ちをするために、名を変えてまで、潜入した、とね。


『りんださん』 12/6
>何れは連邦を滅して、スペースノイドが地球圏を治める、とか?
 これはあったかもしれませんね。
独立したら自給自足を強いられるが、連邦を滅して地球圏を治めれば、何の気兼ねもいらないのでは?
 サイド6なんて八方美人状態で、連邦政府にはいい顔をしておくけど、サイド3とも裏で手を組んでいて・・・ということはある程度ジオン公国やスペースノイドであるということで共鳴をしていたのかもしれないな、なんて。
 逆にいえば、連邦の一員として政府に協力をしないは、独立しようという勢力に空域での戦闘禁止を守らせることができるは、サイド6の首脳陣はそうとうやり手だと思うわ。

>連邦の領事館があったりと
 え?何?わたしよくわからんのだが。


『輝』 12/10
 最近のGムック本(『週間ガンダム』)の中にタイムリーにサイド6やら月面都市やらの位置付けが書かれてました。それによると、サイド6は完全な独立国家ではなかったようですな。連邦の衛星都市的な扱いで、79年1月11日に中立宣言と。ルウム戦役の翌日、かな。(一日で終わったのか。正に圧倒的だった?)
 独自の戦力を有するようにもなったようですが、それでも、領空内での戦闘禁止条項を『守らせる』だけの力があったわけではないので、やはり、双方に対する『中立』の意義による論理武装的外交を行っていたんでしょうね。

 そうそう、『Z』以降、サイド6は登場しませんが、上のムック?によると、戦後は食糧生産の道に活路を見出したようですよ。正しく、全サイド畜農産コロニー化か?

 連邦の領事館は──映像版にはないですね。確か小説版に出てきたと──うろ覚えというか、思いこみだったら、どうしよう^^;;; でも、『自治権を認めた衛星国家』なら、あっても不思議ではないと思うけど。
 『0080』にも出なかったかなぁ。見直さなきゃ、判りませんわ。連邦軍駐留部隊はありましたがね。


 BBSのログからコピペして、整えるだけでも結構、大変だった^^;;;
 うちのBBSでは時々、議論ぽいことが起こります。(連絡板のようになることもある^^) 人様の発想は時には自分と似ていたり、時には全く思いもよらないものだったりもします。だから、楽しい♪
 とにかく、一番白熱した時には一日に何人も連投までしてくれちゃって♪(因に11/28) 輝も長文書いて、投稿しようとしたら、『データがでかすぎる』との御宣託に分割投稿したこともありました★(11/27)
 今回の纏めも決して、結論が出ているものではありません。また、無理に結論付ける必要もないでしょう。Gワールドのある種の曖昧さこそが次なる舞台を生む土壌なのかもしれません。
 とまれ、参加の遠雲さん、りんださん、トクさん、ふみさん。盛り上げ、有り難うございました^^
 また一連のネタについて、『他にもこういう見方もある』と思われたなら、是非、またBBSに書き込んで下さい☆ 勿論、新しい問題提起でも構いませんよ^^

2004.02.28.

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