月の影
後編 ──童《わらわ》の声はいい……
そんなことを口にすると、「では、結月様もそろそろ」などと言われるのは目に見えているので、胸に収めておくのみとするのも習い性というものだ。 里の見回りを続ける結月は童たちの声に引かれ、寺の境内を覗いた。童たちの中に一人だけ、男が……空蝉丸だ。 大男が童たちと戯れている光景は少しばかり、微笑ましいようでもあり、異様でもあるような。さて、何れが妥当だろうか。 何人もの童が纏まって、空蝉丸に向かっていく。相撲《すまひ》のつもりかもしれないが、無論、大柄な空蝉丸に敵うはずもない。しかし、実に楽しそうだ。 暫く眺めていたが、一人が結月に気づいた。 「あ、結月さまだ」 ワラワラと童たちが駆け寄り、纏わりついてくる。空蝉丸が止めたが、「よい」と好きにさせる。 空蝉丸も結月が平伏されたり、跪かれるのを好まないことを知っているので、高すぎる頭を深く下げるに留めた。 「結月さま。この前の戦も勝ったんだってな」 「スッゲェなぁ。俺も早く、結月さまの下で戦いたいなぁ」 などと、言葉遣いからしても、ここにいる童たちは岩泉家家中の子ではなく、里人の子だ。確かに、いつかは兵として狩り出される時も来るだろうが、急くことはないと結月は思う。 〈戦なぞ、ないに越したことはない〉 とはいえ、今は正に戦国の世。僅かな領国を少しでも拡げようと、隣国は戦を仕掛けてくる。その繰り返しだ。 いつかはこんな時代も終わるのだろうか? 自分が生きている内に……そんなことを考えないでもない。 「さて、皆の衆。そろそろ、御住職が戻られる頃合いでござるよ」 「あ〜ぁ、読み書きなんて、農家の子《オレたち》なんかに必要かなー」 普通、農民の子などは『読み書き算盤』なぞ学ばない。幼子でさえ、遊ぶ暇もなく、少しでも家の仕事を──できることを手伝うものだ。 だが、岩泉家の領内《くにうち》では当主の意向で、『全ての民にその機会を与えよ』と、触れが出されている。寺がその学びの場となっていた。 「知っておいて、損はないでござるよ。もし、他国の密書を拾ったとして、それが何かも判らぬより、判った方が良いではござらぬか」 「そっかー! そーゆーこともあるのか。スゲェーな、空蝉丸!!」 いつかは役に立つかもしれないのなら、ちゃんと学ぼうという気にもなったようだ。わいわい騒ぎながら、固まって様子を見ていた女童《めわらわ》も一緒になって、本堂に入っていくのを二人は見送った。 空蝉丸を見返した結月は苦笑するよりない。 「物は言い様だな。左様なことが真にあれば、始末されてしまうかもしれぬではないか」 「何であるかも知らずとも、ではありましょうが……」 「なるほどな。そも、然程《さほど》に迂闊な忍びなぞ、おらぬとも思うがな」 一つ頷いた結月は改めて、空蝉丸を見返す。 「しかし、其方。案外、童好きなのだな」 「童は、宝にございます故。領国《くに》を支え、先の世を作る、掛け替えなき者たちにございまする」 雷神の生まれ変わりとも称され、その凄まじき豪剣を以て、敵を薙ぎ払い、斬り捨てる。正しく一騎当千の兵《つわもの》だ。 だが、戦場《いくさば》を離れると、纏う空気が一変する。酷く穏やかで、戦場では敵を威嚇する大きな体も、何故か、小さく見える。全く不思議な男だ。 ☆ ★ ☆ ★ ☆
「そうだ、空蝉丸。ここで会うたのも都合が好い。手合わせをしてもらえぬか。以前、約したであろう」 「御屋形様のお許しをいただければ、と申し上げましたが」 「む、無論だ。父上には疾うに話しておる」 話しただけともいえるが。それとな〜く話して、許しは貰ったつもりでいるのだが、そこまで話すこともない。それに、嘘は言っていない。嘘は。 眉を顰《ひそ》め、窺うような目に、疑っているのは間違いない。だが、この機を逃せば、次がいつ巡ってくるかもしれない。仮に、父・猛志ノ介の許しを得たとても、黒木辺りが騒ぐのは目に見えている。 「この身を以て、今や我が軍の要たる空蝉丸《そなた》の剣を知ってきたいのだ」 暫しの間があり、空蝉丸は再び頭を下げた。 「然《しか》らば、お相手つかまつりまする」
このまま、寺の境内で仕合わせる。人の目がない今こそが好機だった。 名にし負うとはこのことか。真、豪剣士に相応しきものだ。これまでに刃を交わした相手の中でも、本当に重く鋭い。そればかりか、実に迅《はや》い。結月には受けるので精一杯で、反撃も儘ならない。刃を合わせるごとに、細い腕にも負担がかかる。 何より、空蝉丸がまるで全力ではないことも窺い知れた。 一度、離れ、切っ先を向け合う。結月は肩で息をしていたが、向こうは全く乱れてもいない。同じく戦場に立つ者としては悔しい限りではあるが、差がありすぎて、腹も立たない。 大きく息を吐き出すと、刀を引いた。僅かに遅れ、空蝉丸も刀を収めた。 「其方の力のほど、よう解った。全く、頼もしきことだ」 「畏れ入りまする」 「それにしても、ここまで手加減されるとはな。其方、私の力を量るまでもなく、知っておったのか」 「戦場《いくさば》で、幾度か見ておりました故。……怒られないのでございまするか」 目線はずっと上のくせに、窺うような上目遣いになると、大きな体を縮みこませるのが妙に可愛く思えるのも微笑ましいか。 しかし、それ以上に妙なことを言う。 「何故《なにゆえ》、私が怒らねばならぬ」 「手加減をするなぞ、侮っておるのかと、その…、よく──」 なるほど、己が技量《うで》も弁えず、気位ばかりが高く、やたらと自信を持っているような相手と仕合わせ、激昂されることが多かったのだろう。 「我らはこの先の戦のためにもと、手合わせをしたのであって、全力を以て、勝負をつけようと戦ったわけではない。其方もそう考えた故ではないのか」 「無論にございまする。結月様は我らが将。間違っても、傷つけることなどできませぬ」 大体、そんなことにでもなれば、首が飛ぶ。 「ならば、それで良い。私も十分に満足した。されど、何れまた、手合わせしてもらえれば、有り難い」 「何故にございまするか」 空蝉丸が不思議そうな顔をしている。自分の力量はもう解ったはずと思ったのだろう。 「そうは言っても、まるで赤子の手を捻るが如く、あしらわれたのでは悔しいではないか」 腹立たしいのと悔しいのでは、意味も違うのだ。 「其方に一太刀なりとも、打ち込めねば、これより後、戦場に立つ自信を失いかねぬ」 「それは、困りまする」 困るとは、空蝉丸が結月を将であると認めてくれているということだろう。そう信じられることこそが何よりも自信に繋がるようでもある。 ともかくも、機会さえあれば、と約することは叶ったので、良しとしよう。 結月は気持ちが浮き立つのを、この時は然程、自覚してはいなかった。
空蝉丸は全く裏表のない男のようだ。 戦場に於いても、戦い振りは鬼神の如く、一直線に突き進む。とはいえ、独りだけ仲間を置き去りにして、緒突するほどではないのは長年の勘から来るものかもしれない。 家臣も兵たちも姫でありながらも、一隊を任されている結月を基本、認めてくれてはいる。 だが、殊に家臣の中には大姫としての結月に興味を持つ者も少なくはない。このまま、猛志ノ介に男子ができなければ、結月が婿を取り、跡を継ぐよりない。あわよくば、主家に息子をと親たちの方が窺っている節もある。 とはいえ、親に期待される息子たちは、余りにも武芸に秀でた姫ではと尻込みし、主家への婿入りと天秤にかけているようだ。 そんな中、手合わせを重ねる度に、明らかに親しくなっているはずだが、空蝉丸は決して、狎《な》れる様子もないのだ。 間違いなく、今に至り、最も親しい男だが、然程『男』を感じさせないところも強い。 些か詰まらぬ気もしないではないが、一緒にいて、気が楽な相手でもある。 二人が時に手合わせのために、会っていることを、今では周囲にも知られていた。黒木などは苦言を呈することもあるが、別に空蝉丸に野心があるなどと、疑っているわけではない。 流れ者が猛志ノ介に召し抱えられ、一武芸者として、重宝されてはいるが、新参者には違いない。何の後ろ盾もないのに、姫に取り入ったところで、先は知れている。 そう信じられているのは、或いは空蝉丸の人柄あってでもあろうか。 そんな意味でも、不思議な男だと、結月は苦笑するのだ。
この日も二人は刃を合わせた。そして、結月は初めて、空蝉丸に肉薄することができた。僅かに目を瞠り、刀を以て、その一撃を受け流すが、今までになく、空蝉丸は体勢を崩した。 擦れる刃が火花を散らし、振り払うと、後ろに飛びすさる。 距離を取ったまま、息を詰めるが、結月は唇の端を上げ、肩の力を抜いた。 空蝉丸も姿勢を正し、頭を下げた。 「──お見事にございまする」 「初めて、其方の芯を揺るがした。それもこれも、其方が幾度となく、付き合うてくれたお陰だ」 「滅相もなきこと。全ては結月様の努力の賜にございまする」 空蝉丸は追従はしない。掛け値なしの本音と思えば、将としてだけではなく認められたようで嬉しくも思う。 「また、相手してもらえるだろうか」 僅かばかり、躊躇が見えた。実は、黒木が「少しは控えよ」と、空蝉丸に申しつけたとの話を耳にしていた。 流れ者の空蝉丸を取り立てるに当たり、後見役を請け負ってくれた恩人でもあるので、強く叱責されれば、空蝉丸も否とは言えないはずだ。 黒木も決して、絶対に手合わせをしてはならない、とは言っていない。それは結月も知っているが、今となっては掛け替えのない、短いながらも実のある時を奪われるように感じてしまう。 黒木らが気を揉むのも解らないでもないが、やはり煩わしくてならない。 この身の立場というものが……。 それでも、この男と刃を交わす時を失うのは惜しい。気づかぬ振りをして、今一度、問う。 「空蝉丸、どうか」 「……は、結月様がお望みであれば」 「うむ。楽しみにしている」 無理に言わせたようで少し、気も咎めたが、満足でもあった。 ☆ ★ ☆ ★ ☆
「それにしても、真にそなたは強い。如何にすれば、そこまで腕を上げられるのか」 戦いの中で、己が技量を磨くとは言うは易いが、実際に戦場にも立つ結月にも然程に容易な道でないことは解る。 何しろ、相手《てき》のあることだ。僅かでも上回れば、いや、互角であっても、某かの運が明暗を分けるのかもしれない。 そして、屍を戦場に晒すだけ……。そういうものだ。 「その雷神の剣にしても、如何にして、身につけたのか」 初めて、その目にした日から、気になってはいた。ずっと尋《き》きたいと思っていたのだ。 だが、空蝉丸が僅かに口籠もるのを結月は見逃さなかった。言いにくいことなのだろうか? とも思ったが、 「身につけたとは言えませぬ。これは、生まれ持った力でござります故」 「生まれ…、持った?」 「赤子の頃から、泣いては雷《いかずち》を発し、人を傷つけ、あばら家を焼きかねないことも……。多少、分別がつく年になっても、力に振り回されては癇癪を起こし──家の者も持て余し、最も近き天満社へと某を預けたのでござります」 淡々と語ってはいるが、胸の内は如何ばかりだろうか。この戦乱の世には、珍しいことでもないが、恐らく父母ら家族の顔すら覚えていないのではなかろうか。 ある意味、異能が故に家族に捨てられたも同然だろう。もっと荒んでいても、おかしくはない。それとも、実は穏やかさを装っているだけか。今もって、その胸の内は荒れ狂っているのかもしれない。 そうではなく、その全てを乗り越え、このような穏やかな境地に達したのだろうか。 などと考えている間にも、空蝉丸は語り続けている。 「剣を学んだは天満社に迎えられてからのこと。剣を以て、力を統べ、更には雷神の剣となし得ましてござりまする」 そして、尚、高めたのか。或いは家族の元を離れ、独りとなったことから、その力と常に向き合うように努めてきたのかもしれない。
「なれば、空蝉丸という名も、もしや」 「は、天満社の宮司様より戴きましてござります。雷神の力を得て、生まれたのはその現身《うつしみ》としてであろうと。されど、某の心はただの人に過ぎませぬ。宮司様には見抜かれておりました故。人たるを忘れぬようにと」 力に呑まれてはならぬということか。 幼子は神に近いとされ、その“器”ともなり得る神子《みこ》に選ばれる。空蝉丸のような数々の異能を持つ神子もいる。 とはいえ、殆どは長じるにつれ、力は失われ、神から遠のくともされる。 だが、空蝉丸の力は消えるどころか、ますます強まった。単なる“器”ではなく、雷神《かみ》そのものとさえ、敬われながらも、畏れられるようにもなっていったのだ。 「雷神の子、雷公の生まれ変わりだのと、大事にはされましたが、どうにも窮屈なばかりか、畏れ多く……。己が神などではないこと、この空蝉丸が誰よりも、よう解っております故」 なればこそ、武芸者として旅立ったのだと。無論、天満社や里の者も引き留めたが、唯一人、黙って、送り出してくれたのが、 「宮司様にござりました。そればかりか、社《やしろ》の宝物たる剣まで、授けてくださり……」 その大振りの剣を空蝉丸は今も愛用している。普通の刀とは違い、反りのない諸刃の剣で、天満社でも実戦用ではない神剣だと思われていたという。 もっとも、だからこそ、宮司も持ち出してきたのかもしれない。空蝉丸でなければ、使いこなせない『真の神剣』なのだと。 「某の雷にも耐え得る剣があったればこそ、生き延びてこられたのにござります」 普通の刀では空蝉丸の力に耐えられず、粉々になってしまうのだそうだ。 「では、私と手合わせしている時は……」 粉砕したことなどない。やはり、手加減しているからなのか。 「そちらの力は刀を手にした時は自然と抑えられるようになっているのでござります。ただ、戦場ではそうも言っておられませぬ故」 力配分はあるにせよ、いつでも、“雷神の剣”を振るえるように切り替わるそうだ。それもまた、戦場で培われた習い性なのかもしれない。 「あ、いや、某如きの話を長々と、申し訳もなきことにござります」 我に返ったように頭を下げる空蝉丸に、結月は首を振る。 「何を言う。そも、尋]いたのは私の方だ。もう一つ、よいか。その育ての親たる宮司殿とは文のやり取りなどはしておるのか」 「は。岩泉家に仕官が決まったこと、お知らせしたところ、殊の外、喜んでくださりましてござります。御屋形様のお人柄は我が里にまで、伝わっており、一身を捧げ、お仕えせよと文が」 「そうか。それは良かった」 父の名が歓迎される者と伝わっているのは姫としても嬉しい限りだ。頷きながらも、このように空蝉丸を育てた宮司にも、一度くらいは会ってみたいなどと思った。 「雷神の器としての名が空蝉丸か。諱《いみな》を持つ気はないのか」 「某、一介の武芸者にござりますれば」 「当家に召し抱えられたのだ。父上がお認めになれば、一家を成すこともできるぞ」 「滅相もなきこと。某、今のままで、十分にござります」 気軽に言ったつもりはないが、空蝉丸にも思うところはあるのだろう。確かに、後見の黒木の庇護を離れ、家を立てるなぞ、他の家臣を刺激する恐れもある。 何しろ、今のところ、空蝉丸は殿たる猛志ノ介と大姫にして将でもある結月の一番のお気に入りなのだから。 無理強いするつもりは毛頭ない。結月は頷きながら、その話は止めた。 そろそろ、このささやかな一時も終わりだ。次に得られるのは何時だろうか。 ふと、別れ際に聞くばかりだった結月は己のことを話してみたくなった。 「そういえば、其方。私の名を知っておるか」 空蝉丸がはっきりと戸惑いを見せる。結月は『結月』だ。それ以外の名など、思いつかないだろう。だが、数瞬の間があり、幾らか狼狽え出した。 「ひ、姫様の御名《みな》を、某如きが存じ上げるはずもなく……」 そう、『結月』とは将として陣に立つ際の『通り名』なのだ。そして、主家の人々の名は、家臣たちが気軽に口にできるものではないのだ。 無論、主君たる『猛志ノ介』も通り名だ。もっとも、それとても、家臣たちは「御屋形様」と呼ぶので、家中では殆ど人の口に上ることはない。 実名を無闇に口にしては、『悪意あるモノ』に目を付けられ、『呪』をかけられる恐れもある。 故に隠されるのだ。殊に女子《おなご》は命を、家を後の世へと繋ぐ存在なので、用心深く秘される。 岩泉家の大姫でありながら、『表』に出て、戦場にも立つ。とはいえ、やはり姫は姫。いつかは父の跡を継ぐ、これから生まれるかもしれない弟か、結月の婿となるだろう者を日輪とするなら、影の如き月陰そのままに……。 『結月』の名はそんな思いから、自ら選んだ。いつの日か、『奥』に戻る日まで、と。 そのような考えを結月も当たり前だと思っていた。だが──、 「……私の真名《まな》は:彩未《あみ》という」 「………………ゆっ、ゆゆっっ、ゆうづき…さまっっ」 絶句し、顔が引きつっていく、その変化が見事なほどだ。慌てふためく空蝉丸の声も反っくり返る。 「なっ、何ということをっ。左様っ、御名を軽々しく、一介の武芸者なぞにっっ」 何を言いたいのか、まぁ、大体は解るが、その狼狽え振りも可笑しくてならない。 「別に軽々しくはないぞ。其方には、話してもいいと……いや、教えたいと、知っていてもらいたいと思ったのだ」 空蝉丸が固まる。それほどに意味深な科白だと、自分でも思う。だが、スルリと口を突いたのだ。 「────それは、如何なる意味で」 「さてな。少しは己が頭で考えよ」 かなりの小声で「うぅー」と呻くのに、笑いをかみ殺す。雷神の生まれ変わりと称えられる『豪剣士』は多くの敵にも、臆することなく立ち向かっていくが、今は『このあるべからず事態』に如何に対するべきか、見事に惑うばかりだ。
とはいえ、考えるのは結月自身も同じかもしれない。 『真名を教える』とは、己の存在を相手に預けるに等しい。名を知られることは支配させることにも通じるからだ。余程、信頼できるか──託してもいい、預けるに足ると思えた者にしか、『真名』を明かすことはない。 ならば、この男にこそ、真名を教えてもいいと思ったのは何故か?
答えはすぐ、そこにあるのかもしれないが──辿り着くには、些か迷い道をすることになりそうだ。 そんな予感だけはあった。 だが、悩むのは止めよう。今はただ、希なる楽しき時に浸ろう。 とにもかくにも、この瞬間を……。 (前篇)
てなわけで、やっとこ完結の『金桃一周年記念作』であります☆ いやぁ、年に一度の『金桃DAY』には間に合わなかったけど、月一の『金桃の日』までに纏められて良かったぁ──良かったじゃねーだろっっ!? 一年どころか、とっくに二年目じゃんかっっ!! とツッコまれそうですが、お許しを──てな感じで、シブでも『後篇』を上げたのは1年後でした。 よもや、サイト移植でも、同じくらい、放っぽり出すとは……何やってんだ?
ともかく、戦国時代のアミィ姫様バージョン☆ やっぱし甘々にはなりようがなかった。それとなく、匂わせる程度。も、限界で……。 姫様バージョン相手なので、ウッチーもとい空蝉丸の口調も本編とはちょっと変えてみました。結月様は結月様で、アミィじゃありませんので。 何にせよ、長い宿題を一つ終えられて、ホッとしました。まだまだ宿題残ってるけど、無理しないで、マイペース、マイペース♪ 2017.11.13. (pixiv投稿:2015.06.24.)
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